酔いどれ天使DRUNKEN ANGEL
邦画1948年ドラマ1940年代黒澤明

酔いどれ天使

三船敏郎の登場を確認する作品としても重要です。98分と短い。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
黒澤明
脚本
黒澤明、植草圭之助
出演
志村喬、三船敏郎、山本礼三郎
上映時間
98分
公開
1948年4月

あらすじ(ネタバレなし)

闇市の一角、汚水の溜まった沼のほとり。酒浸りの町医者・真田のもとに、銃創の手当てを求めて若いやくざの松永が現れます。

診察の結果、松永は結核でした。治療を勧める医者と、それを認めたくない松永。二人は罵り合いながら、奇妙な関係を続けていきます。そこへ、刑務所から親分が戻ってきます。

ここが見どころ

沼という舞台装置

画面に繰り返し映る、メタンガスの浮く汚水の沼。戦後の混乱そのものの象徴として置かれています。

三船敏郎の登場

この作品が黒澤・三船の初コンビです。それまでの日本映画になかった身体性が持ち込まれました。

この映画について:黒澤明と三船敏郎が、初めて組んだ作品。

戦後の混乱期を舞台に、結核という病と、やくざという生き方を重ねています。どちらも、認めれば治せるが認めない。

志村喬の医者が良く、酒を飲み、患者を怒鳴り、それでも見捨てない。この造形が作品を支えています。

難点は、GHQの検閲下で作られたため、描けなかったことがあると監督自身が語っていることです。また音声は非常に聞き取りにくい。

この作品の良さ

  • 沼という象徴の使い方
  • 志村喬の医者の造形
  • 三船敏郎の身体性

当サイトの評価

4.6/5.0

黒澤明と三船敏郎が、初めて組んだ作品。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.6
映像美4.6
音楽4.5
演技4.9
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

キネマ旬報
1位 1948年 日本映画ベスト・テン
IMDb
7.6 /10
記録
初コンビ 黒澤明と三船敏郎

キネマ旬報ベスト・テンで1位に選ばれました。黒澤明と三船敏郎が初めて組んだ作品であり、以降16本のコンビ作が生まれます。

こんな人におすすめ

  • 黒澤作品を順に観たい人
  • 戦後の混乱期に興味がある人
  • 短い古典を試したい人

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