野良犬STRAY DOG
邦画1949年犯罪1940年代黒澤明

野良犬

1949年の東京の暑さが画面から伝わってきます。資料としての価値も高い作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
黒澤明
脚本
黒澤明、菊島隆三
出演
三船敏郎、志村喬、木村功
上映時間
122分
公開
1949年10月

あらすじ(ネタバレなし)

真夏の東京。復員したばかりの新人刑事・村上は、満員のバスの中で拳銃を掏られてしまいます。責任を感じた彼は、退職願を握りしめながら独自に捜査を始めます。

闇市、簡易宿泊所、盛り場。ベテラン刑事・佐藤と組んだ村上は、盗まれた拳銃が使われた事件を追ううちに、犯人が自分と同じ復員兵であることを知ります。

ここが見どころ

闇市の長いシークエンス

台詞なしで、村上が闇市を歩き回る十数分。1949年の東京がそのまま記録されています。

犯人と主人公の同一性

同じ戦争から帰り、同じように何もかも失った二人。片方が刑事になり、片方が犯罪者になったという対比が主題です。

この映画について:拳銃を盗まれた新人刑事が、真夏の東京を歩き回る。

捜査ものとして地道です。聞き込み、尾行、張り込み。派手な場面はほとんどありません。

同時に、戦後の混乱の記録として非常に価値があります。焼け跡、闇市、暑さ。画面の情報量が高い。

難点は122分という長さと、音声の聞き取りにくさです。また終盤の格闘は、いま観るとやや長く感じます。

この作品の良さ

  • 1949年の東京の記録としての価値
  • 犯人と主人公を同一の立場に置く構成
  • 闇市の長いシークエンス

当サイトの評価

4.8/5.0

拳銃を盗まれた新人刑事が、真夏の東京を歩き回る。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.9
映像美4.8
音楽4.4
演技4.9
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

IMDb
7.9 /10
影響
以降の刑事ものの原型
評価
高い 黒澤の初期代表作

日本の刑事ドラマの原型とされる作品です。ベテランと新人が組むという型も、ここから広がりました。

こんな人におすすめ

  • 捜査ものが好きな人
  • 戦後の東京に興味がある人
  • 黒澤作品を順に観たい人

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