スイス・アーミー・マン(2017年・洋画)のイメージ

スイス・アーミー・マン

3.8/5当サイトの評価(5点満点)

最初の10分で振り落とされる人が多い作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
ダニエル・シャイナート、ダニエル・クワン
出演
ポール・ダノ、ダニエル・ラドクリフ
製作国
アメリカ
日本公開
2017年
ジャンル
コメディ/ドラマ
上映時間
97分

あらすじ(ネタバレなし)

無人島に漂着したハンクは、助けを諦めて自ら命を絶とうとしていました。そこへ、一体の死体が浜に流れ着きます。

その死体は、体内にガスを溜め込んでいました。ハンクはそれを推進力として海を渡り、本土の森にたどり着きます。

死体はやがて言葉を発するようになりました。名をメニーと名乗る彼に、ハンクは世界の仕組みを教えていきます。しかしその説明は、彼自身の歪みを映していました。

ここが見どころ

冒頭の破格さ

死体のガスで海上を移動します。この時点で観客を選び切っているという潔さがあります。

手作りの美術

森の中でゴミを使って作られる作り物の街。この安っぽさが、そのまま孤独の表現になっています。

ダニエル・ラドクリフ

全編を通じて死体を演じます。関節が動かないまま台詞を言う、という異様な役です。

この映画について:無人島で拾った死体を、道具として使う。

下品な設定から始まりますが、扱われているのは孤独と自己嫌悪です。

死体に世界を説明する行為が、そのまま主人公の内面の告白になっていきます。「恥ずかしいと思うことをやめられない」という主題が、露悪的な設定を通して語られる。

手作りの美術が素晴らしい。ゴミで作られた街が、彼の想像力と寂しさを同時に示しています。

好みは極端に分かれます。放屁の場面が延々と続く冒頭で耐えられなければ、その先はありません。この監督コンビは後に『エブエブ』を撮りました。

この作品の良さ

  • 破格の設定と潔さ
  • 手作りの美術が示す孤独
  • ダニエル・ラドクリフの異様な役
  • 露悪的な設定で内面を語る構造

当サイトの評価

3.8/5.0

無人島で拾った死体を、道具として使う。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.9
映像美4.0
音楽4.2
演技4.1
余韻3.9

世間ではどう評価されているか

上映時間
97
監督
ダニエルズ
日本公開
2017

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

後に『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を手がける監督コンビの長編デビュー作です。

下品な描写が多く、好みが極端に分かれる作品です。

こんな人におすすめ

  • 変わった映画を探している人
  • 『エブエブ』が好きだった人
  • 下品な描写に耐性がある人

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