オデッセイ
絶望的な状況なのに、観たあと元気が出る珍しい映画です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- リドリー・スコット
- 原作
- アンディ・ウィアー
- 出演
- マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン、キウェテル・イジョフォー
- 製作国
- アメリカ・イギリス
- 上映時間
- 144分
- 公開
- 2016年2月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
火星での有人探査中、激しい砂嵐がクルーを襲います。避難の途中で植物学者マーク・ワトニーが行方不明となり、死亡したと判断されて船は火星を離れます。
しかしワトニーは生きていました。基地に戻った彼が確認したのは、次の探査船が来るまで4年、食料は数百日分しかないという事実です。
彼は決めます。「科学でこの状況を切り抜ける」。まずは、居住施設の中でジャガイモを育てることから始めます。
ここが見どころ
作業ログという形式
カメラに向かって記録を残す形で説明が進みます。独りきりの映画で会話を成立させる、うまい解決です。
問題→解決の反復
水を作る、通信を回復する、農地を失う。一つ解決するとまた一つ壊れるという構成で144分を引っ張ります。
ディスコ音楽
船に残された70年代のディスコばかりの音楽。悲惨な状況に軽さを持ち込む装置になっています。
この映画について:火星に一人取り残された。とりあえずジャガイモを育てる。
この作品の姿勢は明快です。絶望している暇があったら計算しろ、という一点で全編が貫かれています。感情的な葛藤の場面がほとんどありません。
科学考証は概ね丁寧ですが、冒頭の砂嵐は火星の大気密度では起こり得ないとされます。原作者自身が認めている脚色です。
難点は、地上側のドラマがやや型どおりなことと、緊張が持続しないことです。
この作品の良さ
- 問題解決の積み重ね
- 明るいトーンの維持
- 作業ログという語りの形式
当サイトの評価
火星に一人取り残された。とりあえずジャガイモを育てる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 4.4 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 4.3 |
| 余韻 | 4.0 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 7部門 作品賞ほかノミネート
- IMDb
- 8.0 /10
- 原作
- アンディ・ウィアー 自費出版から書籍化
第88回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞を含む7部門にノミネートされました。
原作は著者が自身のウェブサイトで連載していたものが、後に書籍化されベストセラーとなった小説です。
こんな人におすすめ
- 明るいSFを観たい人
- 科学的な問題解決が好きな人
- 元気の出る映画を探している人
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