

スイス・アーミー・マン
最初の10分で振り落とされる人が多い作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ダニエル・シャイナート、ダニエル・クワン
- 出演
- ポール・ダノ、ダニエル・ラドクリフ
- 製作国
- アメリカ
- 日本公開
- 2017年
- ジャンル
- コメディ/ドラマ
- 上映時間
- 97分
あらすじ(ネタバレなし)
無人島に漂着したハンクは、助けを諦めて自ら命を絶とうとしていました。そこへ、一体の死体が浜に流れ着きます。
その死体は、体内にガスを溜め込んでいました。ハンクはそれを推進力として海を渡り、本土の森にたどり着きます。
死体はやがて言葉を発するようになりました。名をメニーと名乗る彼に、ハンクは世界の仕組みを教えていきます。しかしその説明は、彼自身の歪みを映していました。
ここが見どころ
冒頭の破格さ
死体のガスで海上を移動します。この時点で観客を選び切っているという潔さがあります。
手作りの美術
森の中でゴミを使って作られる作り物の街。この安っぽさが、そのまま孤独の表現になっています。
ダニエル・ラドクリフ
全編を通じて死体を演じます。関節が動かないまま台詞を言う、という異様な役です。
この映画について:無人島で拾った死体を、道具として使う。
下品な設定から始まりますが、扱われているのは孤独と自己嫌悪です。
死体に世界を説明する行為が、そのまま主人公の内面の告白になっていきます。「恥ずかしいと思うことをやめられない」という主題が、露悪的な設定を通して語られる。
手作りの美術が素晴らしい。ゴミで作られた街が、彼の想像力と寂しさを同時に示しています。
好みは極端に分かれます。放屁の場面が延々と続く冒頭で耐えられなければ、その先はありません。この監督コンビは後に『エブエブ』を撮りました。
この作品の良さ
- 破格の設定と潔さ
- 手作りの美術が示す孤独
- ダニエル・ラドクリフの異様な役
- 露悪的な設定で内面を語る構造
当サイトの評価
無人島で拾った死体を、道具として使う。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.9 |
| 映像美 | 4.0 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 4.1 |
| 余韻 | 3.9 |
世間ではどう評価されているか
- 上映時間
- 97 分
- 監督
- ダニエルズ
- 日本公開
- 2017 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
後に『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を手がける監督コンビの長編デビュー作です。
下品な描写が多く、好みが極端に分かれる作品です。
こんな人におすすめ
- 変わった映画を探している人
- 『エブエブ』が好きだった人
- 下品な描写に耐性がある人
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