

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
スピンオフは蛇足になりがちですが、これは本編の見え方まで変えてしまう作品でした。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ギャレス・エドワーズ
- 出演
- フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、ドニー・イェン、ベン・メンデルソーン、マッツ・ミケルセン
- 製作国
- アメリカ
- 公開
- 2016年
- 位置づけ
- 『エピソード4/新たなる希望』の直前
- ジャンル
- SF/戦争
あらすじ(ネタバレなし)
帝国は、惑星を破壊できる兵器デス・スターの建造を進めていました。その設計を強いられていたのが、科学者ゲイレン・アーソです。
父を帝国に連れ去られた娘ジンは、犯罪者として生きてきました。彼女の身柄を確保した反乱同盟軍は、父との接触を条件に協力を求めます。
父が密かに仕込んだ弱点の情報。それを記した設計図を奪うため、ジンたちは正式な承認を得ないまま、帝国の資料保管施設がある惑星スカリフへ向かいます。
ここが見どころ
戦争映画としての語り口
ジェダイもフォースの使い手も主役ではありません。命令に従い、消耗していく兵士たちの話として作られています。シリーズの中では異質な手触りです。
スカリフの戦い
南国の海辺で行われる地上戦。明るい光の下で人が死んでいくという画が、シリーズには珍しい。ギャレス・エドワーズの規模感の出し方が活きています。
終盤の廊下
最後の数分間について詳しくは書きませんが、『新たなる希望』の冒頭に直結するという一点だけで、40年ぶんの文脈が動きます。
この映画について:『新たなる希望』の冒頭に至るまでの、名もなき者たちの話。
この企画の危うさは明白でした。結末が最初から決まっている——設計図は必ず奪われる——という話で、どう緊張を作るのか。答えは「誰が生き残るかを決めていないこと」でした。
登場人物の造形はやや薄く、ジン以外の背景説明は最小限です。ここは批判されやすい点で、実際に感情移入の足場は弱い。ただ、それが名もなき者たちという主題と一致してもいます。
ドニー・イェン演じる盲目の僧が良く、フォースを信じるが使えないという設定が効いています。信仰と能力を切り離した描写は、シリーズの中でも珍しい。
本編と続けて観ることを強く勧めます。この作品を観たあとの『新たなる希望』は、まったく違う映画に見えます。
この作品の良さ
- ジェダイ不在の戦争映画として作った判断
- 明るい光の下で行われる地上戦
- 『新たなる希望』冒頭への接続
- 信仰と能力を切り離した人物造形
当サイトの評価
『新たなる希望』の冒頭に至るまでの、名もなき者たちの話。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.1 |
| 映像美 | 4.8 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.1 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 2 部門ノミネート
- 位置づけ
- エピソード4 の直前を描く
- 公開
- 2016 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
スター・ウォーズ初のスピンオフ作品として公開され、アカデミー賞では視覚効果賞・音響編集賞にノミネートされました。
『エピソード4/新たなる希望』の冒頭に直接つながる構成が高く評価されています。当サイトでは『エピソード4』も収録しています。
こんな人におすすめ
- 『エピソード4』を観たことがある人
- 戦争映画としてのSFが好きな人
- 本編と続けて観る時間がある人
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