ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年・洋画)のイメージ
洋画2016年SF2010年代アメリカ

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

スピンオフは蛇足になりがちですが、これは本編の見え方まで変えてしまう作品でした。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ギャレス・エドワーズ
出演
フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、ドニー・イェン、ベン・メンデルソーン、マッツ・ミケルセン
製作国
アメリカ
公開
2016年
位置づけ
『エピソード4/新たなる希望』の直前
ジャンル
SF/戦争

あらすじ(ネタバレなし)

帝国は、惑星を破壊できる兵器デス・スターの建造を進めていました。その設計を強いられていたのが、科学者ゲイレン・アーソです。

父を帝国に連れ去られた娘ジンは、犯罪者として生きてきました。彼女の身柄を確保した反乱同盟軍は、父との接触を条件に協力を求めます。

父が密かに仕込んだ弱点の情報。それを記した設計図を奪うため、ジンたちは正式な承認を得ないまま、帝国の資料保管施設がある惑星スカリフへ向かいます。

ここが見どころ

戦争映画としての語り口

ジェダイもフォースの使い手も主役ではありません。命令に従い、消耗していく兵士たちの話として作られています。シリーズの中では異質な手触りです。

スカリフの戦い

南国の海辺で行われる地上戦。明るい光の下で人が死んでいくという画が、シリーズには珍しい。ギャレス・エドワーズの規模感の出し方が活きています。

終盤の廊下

最後の数分間について詳しくは書きませんが、『新たなる希望』の冒頭に直結するという一点だけで、40年ぶんの文脈が動きます。

この映画について:『新たなる希望』の冒頭に至るまでの、名もなき者たちの話。

この企画の危うさは明白でした。結末が最初から決まっている——設計図は必ず奪われる——という話で、どう緊張を作るのか。答えは「誰が生き残るかを決めていないこと」でした。

登場人物の造形はやや薄く、ジン以外の背景説明は最小限です。ここは批判されやすい点で、実際に感情移入の足場は弱い。ただ、それが名もなき者たちという主題と一致してもいます。

ドニー・イェン演じる盲目の僧が良く、フォースを信じるが使えないという設定が効いています。信仰と能力を切り離した描写は、シリーズの中でも珍しい。

本編と続けて観ることを強く勧めます。この作品を観たあとの『新たなる希望』は、まったく違う映画に見えます。

この作品の良さ

  • ジェダイ不在の戦争映画として作った判断
  • 明るい光の下で行われる地上戦
  • 『新たなる希望』冒頭への接続
  • 信仰と能力を切り離した人物造形

当サイトの評価

4.3/5.0

『新たなる希望』の冒頭に至るまでの、名もなき者たちの話。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.1
映像美4.8
音楽4.4
演技4.1
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
2 部門ノミネート
位置づけ
エピソード4 の直前を描く
公開
2016

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

スター・ウォーズ初のスピンオフ作品として公開され、アカデミー賞では視覚効果賞・音響編集賞にノミネートされました。

『エピソード4/新たなる希望』の冒頭に直接つながる構成が高く評価されています。当サイトでは『エピソード4』も収録しています。

こんな人におすすめ

  • 『エピソード4』を観たことがある人
  • 戦争映画としてのSFが好きな人
  • 本編と続けて観る時間がある人

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