

クワイエット・プレイス
劇場の静けさまで作品の一部になる、稀な映画です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・共同脚本・出演
- ジョン・クラシンスキー
- 出演
- エミリー・ブラント、ミリセント・シモンズ、ノア・ジュープ
- 上映時間
- 90分
- 製作国
- アメリカ
- 日本公開
- 2018年
- 受賞
- 米アカデミー賞 音響編集賞ノミネート
あらすじ(ネタバレなし)
音に反応して襲ってくる生物により、人類はほぼ滅びました。生き残った人々は、音を立てずに暮らしています。
ある一家は、裸足で歩き、手話で会話し、砂を敷いた道を通って生活していました。長女は聴覚障害があり、家族は元から手話を使えます。
しかし母は妊娠していました。出産のとき、そして生まれた子が泣いたとき、どうするのか。その日は確実に近づいてきます。
ここが見どころ
音の設計
台詞がほとんどありません。環境音と静寂だけで構成されるため、些細な物音が極端に大きく感じられます。
生活の工夫
砂の道、板の目印、光による合図。どう生き延びてきたかが説明なしに示されます。
妊娠という設定
音を出せない世界で出産する。これ以上ないほど残酷な設定が、緊張の軸になっています。
この映画について:音を立てたら殺される。だから誰も喋らない。
設定が単純で強い。音を立てたら死ぬ。それだけで90分が持ちます。
優れているのは、これがホラーであると同時に家族の話であることです。父が娘に伝えたいことを伝えられないまま時間が過ぎるという筋が、静けさの設定と噛み合っています。
聴覚障害のある俳優を実際に起用した点も良い。手話が設定の都合ではなく、この家族の言語として存在しています。
難点は、生物の造形が終盤で明かされると神秘性が減ることです。それでも、90分に無駄がありません。
この作品の良さ
- 台詞を排した音の設計
- 生活の工夫を説明せず見せる手法
- 妊娠という残酷な設定
- 家族の話としての厚み
当サイトの評価
音を立てたら殺される。だから誰も喋らない。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.1 |
| 映像美 | 4.0 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 4.2 |
| 余韻 | 4.0 |
世間ではどう評価されているか
- 上映時間
- 90 分
- 米アカデミー賞
- ノミネート 音響編集賞
- 日本公開
- 2018 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
台詞をほぼ排した構成で、アカデミー賞音響編集賞にノミネートされました。
設定の完成度が高く評価され、シリーズ化されました。当サイトでは続編も収録しています。
こんな人におすすめ
- 静けさを使ったホラーが好きな人
- 家族の話が好きな人
- 短い上映時間の作品を探している人
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