ミッドナイトスワン(2020年・邦画)のイメージ

ミッドナイトスワン

4.1/5当サイトの評価(5点満点)

評価と批判の両方を書く必要がある作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
内田英治
出演
草彅剛、服部樹咲、真飛聖、田中俊介
製作国
日本
公開
2020年
受賞
日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞
ジャンル
ドラマ

あらすじ(ネタバレなし)

新宿のショーパブで働くトランスジェンダーの女性・凪沙のもとに、遠縁の少女・一果が預けられます。母親が育てられなくなったためでした。

二人は最初、まったく噛み合いません。凪沙は子どもの扱いを知らず、一果は誰にも心を開きません。

しかし一果がバレエに才能を見せ始めたことで、関係が動き出します。凪沙は彼女のために金を工面し、次第に「母親」のような立場を引き受けていきます。

ここが見どころ

草彅剛の演技

所作、声、視線。役として立ち上がることに徹した仕事で、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しました。

服部樹咲のバレエ

実際にバレエを踊れる少女を起用しています。踊る場面に吹き替えがなく、身体表現がそのまま映っています。

血縁によらない母子

「母になる」ことを、出産や血縁から切り離して描こうとしています。この着眼自体は真っ当です。

この映画について:トランスジェンダーの女性と、預けられた少女の共同生活。

演技の力で成立している作品です。草彅剛と服部樹咲の二人がいなければ、この企画は保たなかったと思います。

一方で、内容には批判もありました。トランスジェンダーの人物を悲劇的な結末へ導く筋立てが、当事者からは「またこのパターンか」と受け止められています。この指摘は妥当だと考えます。

また、シスジェンダーの俳優が演じることについても議論があります。演技の質とは別に、機会の配分という問題が残ります。

作品として力があることと、描き方に問題があることは両立します。両方を踏まえて観るのが正確だと思います。

この作品の良さ

  • 草彅剛の演技
  • 服部樹咲の実際のバレエ
  • 血縁によらない母子という着眼
  • 演技で成立させた作品の強度

当サイトの評価

4.1/5.0

トランスジェンダーの女性と、預けられた少女の共同生活。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.0
映像美4.2
音楽4.1
演技4.7
余韻4.4

世間ではどう評価されているか

日本アカデミー賞
最優秀主演男優賞 草彅剛
公開
2020
注記
当事者から の批判があります

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

第44回日本アカデミー賞で最優秀作品賞・最優秀主演男優賞などを受賞しました。

トランスジェンダーの描き方については、当事者から批判も寄せられています。悲劇的な結末に導く筋立てと、シスジェンダーの俳優が演じることの双方が論点になりました。

こんな人におすすめ

  • 草彅剛の演技を観たい人
  • 批判があることを踏まえて観られる人
  • 血縁によらない家族の話に関心がある人

配信を探す

各サービスで「ミッドナイトスワン」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。