朝が来るTRUE MOTHERS
邦画2020年家族2020年代河瀬直美

朝が来る

どちらの母にも肩入れせず、両方を最後まで描き切ります。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
河瀬直美
原作
辻村深月
出演
永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子
上映時間
139分
公開
2020年10月

あらすじ(ネタバレなし)

栗原佐都子と清和の夫婦は、不妊治療の末に子どもを持つことを諦め、特別養子縁組で朝斗を迎えました。いまは6歳になり、家族として穏やかに暮らしています。

ある日、電話がかかってきます。「子どもを返してほしい。それが無理ならお金を」。名乗ったのは、産みの母である片倉ひかりでした。

物語は時間をさかのぼり、14歳だったひかりが妊娠し、出産に至るまでを描いていきます。

ここが見どころ

二部構成

前半は育ての母、後半は産みの母の視点。同じ出来事が、まったく違う重さで見えてきます。

蒔田彩珠の演技

14歳から成人までを演じます。この作品の実質的な中心です。

光の撮影

河瀬直美らしい自然光の使い方。物語の緊張と、風景の穏やかさが同居しています。

この映画について:特別養子縁組で息子を迎えた夫婦のもとに、産みの母が現れる。

特別養子縁組という制度を、賛美も批判もせずに描いています。制度の外に置かれた少女がどうなるかまでを見せるのが、この作品の誠実さです。

河瀬作品の中では、物語がはっきりしており入りやすい部類です。ドキュメンタリー的な手法と劇映画の折衷がうまくいっています。

難点は139分の長さと、中盤のテンポが緩やかなことです。

この作品の良さ

  • 二部構成の効果
  • 蒔田彩珠の演技
  • 制度の外側まで描く視野

当サイトの評価

4.2/5.0

特別養子縁組で息子を迎えた夫婦のもとに、産みの母が現れる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.5
音楽4.1
演技4.7
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

日本アカデミー賞
受賞 複数部門
原作
辻村深月 小説
IMDb
7.1 /10

国内の主要映画賞で高い評価を受け、日本アカデミー賞でも複数部門を受賞しました。

第93回アカデミー賞の国際長編映画賞・日本代表作品に選出されています。

こんな人におすすめ

  • 家族のあり方に関心がある人
  • 重い題材でも構わない人
  • 河瀬直美作品を追いたい人

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