星の子HIS MASTER'S VOICE
星の子
断罪しません。それがこの映画の最も難しく、優れた点です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 大森立嗣
- 原作
- 今村夏子
- 出演
- 芦田愛菜、原田知世、永瀬正敏、黒木華
- 上映時間
- 110分
- 公開
- 2020年10月
あらすじ(ネタバレなし)
中学三年のちひろは、生まれたときから病弱でした。両親は、ある「金星のめぐみ」という水が娘を救ったと信じ、その宗教団体に深く帰依しています。
両親は公園で水を頭からかぶり、家財を売り、生活は次第に困窮していきます。姉は家を出ました。
ちひろは、両親を愛しています。同時に、学校では自分の家が普通でないことに気づき始めています。
ここが見どころ
芦田愛菜の演技
判断を保留したままの表情。「まだ決めていない」という状態を演じきっています。
断罪しない描写
両親は優しく、家庭は温かい。宗教を悪として描かないことが、この作品を難しくしています。
終盤の流れ星
三人で夜空を見る場面。何も解決しないまま、それでも一緒にいる時間だけが描かれます。
この映画について:両親が信じている宗教を、娘はまだ疑えない。
この映画が扱っているのは、「家族を愛することと、その信念を受け入れることを、どう分けるか」という問題です。答えは示されません。
宗教二世をめぐる議論が広がる前に作られた作品ですが、いま観るとより切実に感じられます。
難点は、劇的な展開がなく、地味であることです。結末も宙吊りのままです。
この作品の良さ
- 芦田愛菜の演技
- 断罪しない姿勢
- 終盤の余白
当サイトの評価
4.0/5.0
両親が信じている宗教を、娘はまだ疑えない。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.1 |
| 映像美 | 4.1 |
| 音楽 | 3.9 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.3 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 今村夏子 野間文芸新人賞
- 受賞
- 各映画賞 主演女優賞ほか
- IMDb
- 6.4 /10
原作は今村夏子の小説で、野間文芸新人賞を受賞しています。
芦田愛菜は本作で複数の主演女優賞を受賞しました。
こんな人におすすめ
- 社会的な題材の邦画を探している人
- 断罪しない作品が好きな人
- 芦田愛菜の演技を観たい人
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