こちらあみ子AMIKO
邦画2022年ドラマ2020年代今村夏子

こちらあみ子

つらい映画です。でも、非常によくできています。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
森井勇佑
原作
今村夏子
出演
大沢一菜、井浦新、尾野真千子、奥村天晴
上映時間
103分
公開
2022年7月

あらすじ(ネタバレなし)

広島の郊外。小学生のあみ子は、思ったことをそのまま口にし、思いついたまま行動します。悪意はまったくありません。

父は再婚し、義母は書道教室を開いています。義母は妊娠しており、あみ子は弟か妹ができることを楽しみにしています。

しかしある日、あみ子の行動がきっかけで、家族に取り返しのつかないことが起こります。それでも彼女は、なぜ皆が自分を避けるのか分かりません。

ここが見どころ

大沢一菜の起用

オーディションで選ばれた少女。演技に見えない振る舞いが、この作品を成立させています。

説明しない演出

あみ子の特性に名前がつけられることはありません。診断名を出さない判断が徹底しています。

尾野真千子の義母

壊れていく過程。責める相手がいないことが、いちばんつらい。

この映画について:悪気がまったくない子どもが、周りを壊していく。

この作品には悪人がいません。誰も悪くないのに、全員が傷つくという構造が最後まで守られます。

原作は今村夏子のデビュー作で、太宰治賞と三島由紀夫賞を受賞しています。原作の距離感が、映画でもよく再現されています。

難点は、観ていて非常に苦しいことです。娯楽性はありません。

この作品の良さ

  • 大沢一菜の存在
  • 診断名を出さない判断
  • 誰も悪くないという構造

当サイトの評価

4.2/5.0

悪気がまったくない子どもが、周りを壊していく。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.4
音楽4.1
演技4.7
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

原作
太宰治賞・三島由紀夫賞 今村夏子
受賞
各映画賞 新人賞ほか
IMDb
6.7 /10

原作は今村夏子のデビュー作で、太宰治賞と三島由紀夫賞を受賞しています。

主演の大沢一菜はオーディションで選ばれ、本作が演技初経験でした。

こんな人におすすめ

  • 今村夏子の作品が好きな人
  • 苦しい映画でも平気な人
  • 断罪しない作品を求める人

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