浅田家!(2020年・邦画)のイメージ

浅田家!

3.9/5当サイトの評価(5点満点)

前半と後半で別の映画になりますが、その接続には理由があります。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・共同脚本
中野量太
原案
浅田政志の写真集
出演
二宮和也、妻夫木聡、平田満、風吹ジュン、黒木華
製作国
日本
公開
2020年
題材
実在の写真家

あらすじ(ネタバレなし)

浅田政志は、写真の専門学校を出たものの定職に就かず、実家で暮らしていました。彼が撮り続けているのは、家族に消防士やレーサーの扮装をさせた写真です。

その写真集が賞を受け、彼は写真家として認められます。しかし何を撮ればいいのか分からなくなっていきました。

2011年、東日本大震災が起こります。彼は被災地へ向かい、瓦礫の中から見つかった写真を洗って持ち主に返す活動に加わることになります。

ここが見どころ

コスプレ写真の再現

実在の写真集の作品が、劇中で忠実に再現されます。馬鹿馬鹿しさに全員が本気で付き合う家族の空気が可笑しい。

写真洗浄の場面

泥をかぶった写真を一枚ずつ洗い、持ち主を待つ。実際に行われていた活動で、この描写が本作の後半を支えます。

前半と後半の接続

家族写真を撮ることと、失われた写真を返すこと。「写真とは何のためにあるか」という一点でつながっています。

この映画について:家族のコスプレ写真を撮り続けた写真家が、被災地で写真を洗う。

前半はコメディです。家族に扮装させて撮るという企画の馬鹿馬鹿しさと、それに付き合う家族の温度が心地よい。

後半で震災の話に移り、トーンが完全に変わります。この落差を唐突と感じる人はいるでしょう。実際、構成としては強引です。

ただ、二つをつなぐ理屈は通っています。写真は記録ではなく、その人がそこにいたことの証拠である。前半で撮っていたものと、後半で返しているものが同じだと分かる作りです。

中野量太は『湯を沸かすほどの熱い愛』の監督で、家族を扱わせると独特の温度があります。本作でもその持ち味は出ています。

この作品の良さ

  • 実在の写真集の忠実な再現
  • 写真洗浄という実際の活動の描写
  • 前半と後半を「写真とは何か」でつないだ構成
  • 家族の空気の温度

当サイトの評価

3.9/5.0

家族のコスプレ写真を撮り続けた写真家が、被災地で写真を洗う。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.9
映像美3.9
音楽3.8
演技4.1
余韻4.1

世間ではどう評価されているか

原案
浅田政志 の写真集
題材
東日本大震災 の写真洗浄活動
公開
2020

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

実在の写真家・浅田政志の写真集『浅田家』『アルバムのチカラ』を原案とする作品です。

被災地での写真洗浄活動は、実際に各地で行われていたものです。

こんな人におすすめ

  • 家族を扱った作品が好きな人
  • 写真に興味がある人
  • 『湯を沸かすほどの熱い愛』が好きだった人

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