MANCHESTER
BY THE SEA
BY THE SEA
マンチェスター・バイ・ザ・シー
感動作ではありません。むしろ、感動を拒否している作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ケネス・ロナーガン
- 出演
- ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、ルーカス・ヘッジズ
- 上映時間
- 137分
- 日本公開
- 2017年5月
あらすじ(ネタバレなし)
ボストンで用務員として働くリーは、他人と関わらず、暴力沙汰を起こしては職を変えています。ある日、兄が急死したという知らせが入ります。
故郷マンチェスターに戻った彼は、遺言で16歳の甥の後見人に指名されていたことを知ります。しかし彼にはこの町に戻れない理由がありました。
ここが見どころ
回想の挿入
説明なしに過去が挟まれます。何が起きたのかが分かるまでに時間がかかることで、彼の状態に説得力が出ます。
元妻との再会
路上での短い会話。謝罪も和解もできないという場面で、この映画のすべてが出ます。
この映画について:立ち直らない。それでいい、とも言わない。
この作品の一番の選択は、主人公を立ち直らせないことです。甥との関係も改善しきらず、最後に彼は「乗り越えられない」と言います。
同時に、日常の可笑しさもきちんと入っています。葬儀の段取り、車の故障、10代の甥の恋愛。悲劇一色にしない。
難点は137分という長さと、テンポの遅さです。また、俳優個人をめぐる問題が受賞時に議論になったことも書いておくべきだと思います。
この作品の良さ
- 立ち直らせないという選択
- 説明なしに過去を挟む構成
- 悲劇一色にしない日常描写
当サイトの評価
4.7/5.0
立ち直らない。それでいい、とも言わない。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.8 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.6 |
| 演技 | 5.0 |
| 余韻 | 4.9 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 2冠 主演男優賞・脚本賞
- IMDb
- 7.8 /10
- 評価
- 高い 2010年代のベストに挙がる
第89回アカデミー賞で主演男優賞と脚本賞を受賞しました。喪失からの回復を描かない作品として、繰り返し言及されています。
こんな人におすすめ
- 回復を描かない作品が観たい人
- 静かな人間ドラマが好きな人
- 救いがなくても構わない人
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