ありがとう、トニ・エルドマン(2016年・洋画)のイメージ

ありがとう、トニ・エルドマン

4.2/5当サイトの評価(5点満点)

笑っていいのか分からない場面が延々と続きます。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
マーレン・アデ
出演
ペーター・ジモニシェック、ザンドラ・ヒュラー
上映時間
162分
製作国
ドイツ・オーストリア
日本公開
2017年
受賞
カンヌ国際映画祭 国際映画批評家連盟賞

あらすじ(ネタバレなし)

音楽教師のヴィンフリートは、悪ふざけが好きな初老の男です。飼い犬を亡くし、生活に張りを失っていました。

娘のイネスは、ルーマニアで働く企業コンサルタントです。人員削減の助言を仕事とし、常に緊張を強いられています。

娘に会いに行った父は、冷たくあしらわれます。しかし彼は帰らず、入れ歯とカツラで別人になりすまし、「トニ・エルドマン」として彼女の職場に現れ始めます。

ここが見どころ

居心地の悪さの持続

父の悪ふざけは、決して面白くありません。周囲が困っている状態が長く続くことが、この映画の方法です。

ザンドラ・ヒュラー

終盤に長い歌の場面があります。この数分が作品の頂点で、後年『落下の解剖学』で評価される俳優の力が既に見えます。

終盤のホームパーティー

何が起きるかは書きません。映画史に残る奇妙な場面とだけ言っておきます。

この映画について:父が入れ歯とカツラで、娘の職場に押しかけてくる。

162分と非常に長く、しかも展開が遅い作品です。父の悪ふざけが空回りする場面が、延々と続きます。

その居心地の悪さこそが狙いです。父は娘を助けようとしていますが、その方法が完全に間違っている。善意と迷惑が同時に存在し続けます。

同時に、娘の側の労働も丁寧に描かれます。人を切る仕事、女性として扱われること、常に演技を求められること。父の奇行が、その息苦しさに穴を開けていく。

終盤に二つの異様な場面があり、そこで作品は跳ねます。そこまで耐えられるかどうかが、評価の分かれ目です。

この作品の良さ

  • 居心地の悪さを持続させる方法
  • ザンドラ・ヒュラーの歌の場面
  • 労働の息苦しさの描写
  • 終盤の跳ね方

当サイトの評価

4.2/5.0

父が入れ歯とカツラで、娘の職場に押しかけてくる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美3.9
音楽3.8
演技4.5
余韻4.4

世間ではどう評価されているか

上映時間
162
カンヌ
受賞 国際映画批評家連盟賞
日本公開
2017

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞し、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされました。

162分という長さと展開の遅さについては、評価が分かれています。

こんな人におすすめ

  • 長尺に耐えられる人
  • 父娘の話に関心がある人
  • 『落下の解剖学』を観た人

配信を探す

各サービスで「ありがとう、トニ・エルドマン」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。