

ありがとう、トニ・エルドマン
笑っていいのか分からない場面が延々と続きます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- マーレン・アデ
- 出演
- ペーター・ジモニシェック、ザンドラ・ヒュラー
- 上映時間
- 162分
- 製作国
- ドイツ・オーストリア
- 日本公開
- 2017年
- 受賞
- カンヌ国際映画祭 国際映画批評家連盟賞
あらすじ(ネタバレなし)
音楽教師のヴィンフリートは、悪ふざけが好きな初老の男です。飼い犬を亡くし、生活に張りを失っていました。
娘のイネスは、ルーマニアで働く企業コンサルタントです。人員削減の助言を仕事とし、常に緊張を強いられています。
娘に会いに行った父は、冷たくあしらわれます。しかし彼は帰らず、入れ歯とカツラで別人になりすまし、「トニ・エルドマン」として彼女の職場に現れ始めます。
ここが見どころ
居心地の悪さの持続
父の悪ふざけは、決して面白くありません。周囲が困っている状態が長く続くことが、この映画の方法です。
ザンドラ・ヒュラー
終盤に長い歌の場面があります。この数分が作品の頂点で、後年『落下の解剖学』で評価される俳優の力が既に見えます。
終盤のホームパーティー
何が起きるかは書きません。映画史に残る奇妙な場面とだけ言っておきます。
この映画について:父が入れ歯とカツラで、娘の職場に押しかけてくる。
162分と非常に長く、しかも展開が遅い作品です。父の悪ふざけが空回りする場面が、延々と続きます。
その居心地の悪さこそが狙いです。父は娘を助けようとしていますが、その方法が完全に間違っている。善意と迷惑が同時に存在し続けます。
同時に、娘の側の労働も丁寧に描かれます。人を切る仕事、女性として扱われること、常に演技を求められること。父の奇行が、その息苦しさに穴を開けていく。
終盤に二つの異様な場面があり、そこで作品は跳ねます。そこまで耐えられるかどうかが、評価の分かれ目です。
この作品の良さ
- 居心地の悪さを持続させる方法
- ザンドラ・ヒュラーの歌の場面
- 労働の息苦しさの描写
- 終盤の跳ね方
当サイトの評価
父が入れ歯とカツラで、娘の職場に押しかけてくる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.4 |
| 映像美 | 3.9 |
| 音楽 | 3.8 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.4 |
世間ではどう評価されているか
- 上映時間
- 162 分
- カンヌ
- 受賞 国際映画批評家連盟賞
- 日本公開
- 2017 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞し、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされました。
162分という長さと展開の遅さについては、評価が分かれています。
こんな人におすすめ
- 長尺に耐えられる人
- 父娘の話に関心がある人
- 『落下の解剖学』を観た人
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