

ラビング 愛という名前のふたり
劇的にしないという選択が、この題材には正しかったと思います。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ジェフ・ニコルズ
- 出演
- ジョエル・エドガートン、ルース・ネッガ、マイケル・シャノン
- 製作国
- アメリカ・イギリス
- 日本公開
- 2017年
- 受賞
- 米アカデミー賞 主演女優賞ノミネート
- 題材
- 1960年代アメリカの実際の裁判
あらすじ(ネタバレなし)
1950年代のバージニア州。白人男性のリチャードと黒人女性のミルドレッドは、隣の州で結婚します。州内では異人種間の結婚が違法だったためです。
帰宅した二人は、深夜に寝室へ踏み込まれ逮捕されます。州を出ることを条件に、刑を猶予されました。
都会での生活は馴染めません。故郷に戻りたいという妻の思いから、二人は訴訟に踏み切ります。それは最高裁まで続く長い戦いになりました。
ここが見どころ
法廷を描かない選択
裁判の場面はほとんどありません。描かれるのは、家を建て、子を育てる日々だけです。
ルース・ネッガ
静かで、しかし引かない女性を演じます。アカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。
夫の寡黙さ
ジョエル・エドガートン演じる夫はほとんど喋りません。感情表現の乏しさが、そのまま人物になっています。
この映画について:結婚しただけで、逮捕された夫婦。
歴史的に重要な裁判を扱いながら、法廷劇にしていません。これが本作最大の判断です。
描かれるのは生活です。庭でレンガを積み、子どもが遊び、夫婦が並んでテレビを見る。その当たり前が禁じられていたことが、静かに伝わります。
感動的な演説もありません。夫が弁護士に託した一言だけが、この映画の主張です。その控えめさが効いています。
地味であることは確かです。盛り上がりを求める人には物足りないでしょう。ただ、この題材にはこの語り口が正しい。
この作品の良さ
- 法廷劇にしない構成
- 生活を積み重ねる描写
- ルース・ネッガの演技
- 感動的な演説を排した抑制
当サイトの評価
結婚しただけで、逮捕された夫婦。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.9 |
| 映像美 | 4.0 |
| 音楽 | 3.8 |
| 演技 | 4.3 |
| 余韻 | 4.0 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- ノミネート 主演女優賞
- 題材
- 1967 年の最高裁判決
- 日本公開
- 2017 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
異人種間の結婚を禁じる法律をめぐる実際の裁判を題材にした作品です。ルース・ネッガがアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。
劇的な演出を避けた語り口が評価されています。
こんな人におすすめ
- 実話ベースの作品が好きな人
- アメリカの人種問題に関心がある人
- 静かな作品を求めている人
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