お嬢さんTHE HANDMAIDEN
洋画2016年サスペンス2010年代パク・チャヌク

お嬢さん

見た目の華やかさと、内容の毒がどちらも濃い作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
パク・チャヌク
原作
サラ・ウォーターズ
出演
キム・ミニ、キム・テリ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン
製作国
韓国
上映時間
145分
公開
2017年3月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

1930年代、日本統治下の朝鮮。孤児のスッキは、詐欺師の「伯爵」に雇われ、ある屋敷に女中として送り込まれます。

屋敷に住むのは、日本人の資産家に育てられた令嬢・秀子です。伯爵の計画は、秀子を口説き落として結婚し、財産を奪ったうえで彼女を精神病院に入れることでした。

スッキの役目は、令嬢を伯爵に惹きつけること。しかし二人の間には、計画になかった関係が生まれ始めます。

ここが見どころ

三部構成

同じ期間を、視点を変えて二度語り直します。一部で見たものが、二部でまったく別の意味になる。構成の切れ味が抜群です。

美術と衣装

洋館と和館が接続した屋敷、着物とドレス。植民地という状況を、建物と服だけで説明しています。

地下室

屋敷の地下にある部屋。この作品の毒が集中している場所です。

この映画について:三部構成。二度、話がひっくり返る。

原作はヴィクトリア朝ロンドンを舞台にした小説ですが、それを日本統治下の朝鮮に移したことで、支配と模倣というもう一つの層が加わっています。翻案として非常に優れています。

パク・チャヌクの作品としては、暴力よりも様式と反転の面白さが前に出ています。ただし性的な描写は長く、直接的です。

難点は145分の長さと、その描写が人を選ぶことです。

この作品の良さ

  • 三部構成の切れ味
  • 美術と衣装
  • 翻案としての着想

当サイトの評価

4.3/5.0

三部構成。二度、話がひっくり返る。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美4.9
音楽4.5
演技4.5
余韻4.3

世間ではどう評価されているか

カンヌ
出品 2016年コンペティション
英国アカデミー賞
外国語映画賞 2018年
IMDb
8.1 /10

2016年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、英国アカデミー賞で外国語映画賞を受賞しました。

原作はサラ・ウォーターズの小説『荊の城』です。

こんな人におすすめ

  • 構成の仕掛けが好きな人
  • 美術の作り込みを楽しみたい人
  • 描写の強さに耐性がある人

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