

ノクターナル・アニマルズ
美しくて不快、という珍しい組み合わせの作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- トム・フォード
- 出演
- エイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール、マイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソン
- 製作国
- アメリカ
- 日本公開
- 2017年
- 受賞
- ヴェネツィア国際映画祭 審査員大賞
- ジャンル
- サスペンス/ドラマ
あらすじ(ネタバレなし)
ロサンゼルスの画廊主スーザンは、経済的に恵まれながら、空虚な結婚生活を送っていました。
ある日、20年前に別れた元夫エドワードから小包が届きます。中身は、彼が書いた小説の原稿でした。献辞には彼女の名があります。
読み始めた彼女は引き込まれていきます。家族と旅行中の男が、暴漢に妻と娘を奪われる物語でした。読み進めるうち、彼女は自分が過去に何をしたのかを思い出していきます。
ここが見どころ
二層構造
現実と作中小説が交互に描かれます。小説の中の暴力が、現実での仕打ちの比喩として機能します。
画面設計
監督はファッションデザイナーです。色、構図、衣装のすべてが緻密に統制されています。
マイケル・シャノンの保安官
小説側に登場する人物です。作中で最も生き生きとしており、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。
この映画について:元夫から送られてきた小説が、復讐そのものだった。
構造が優れています。小説を読むという行為そのものが、復讐の手段になっているという着想です。
小説側の物語は極めて不快です。暴力の描写が長く、救いもありません。そこを読ませ続けること自体が攻撃なのだと分かる作りになっています。
画面は徹底して美しい。その美しさと、扱われている内容の残酷さの落差が、この作品の手触りを決めています。
冒頭の展示映像は、多くの観客を面食らわせました。ここで振り落とされる人はいるでしょう。ただ、あの場面にも意味はあります。
この作品の良さ
- 小説を読ませることが復讐になる構造
- 統制された画面設計
- マイケル・シャノンの造形
- 美しさと残酷さの落差
当サイトの評価
元夫から送られてきた小説が、復讐そのものだった。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 4.3 |
| 余韻 | 4.1 |
世間ではどう評価されているか
- ヴェネツィア
- 審査員大賞 2016年
- 監督
- トム・フォード
- 日本公開
- 2017 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
ヴェネツィア国際映画祭で審査員大賞を受賞しました。監督はファッションデザイナーのトム・フォードです。
性暴力を含む描写があり、鑑賞には留意が必要です。
こんな人におすすめ
- 二重構造の物語が好きな人
- 映像の美しさを重視する人
- 不快な描写に耐えられる人
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