最後の追跡(2016年・洋画)のイメージ
洋画2016年サスペンス・犯罪ドラマサスペンスアメリカ

最後の追跡

4.3/5当サイトの評価(5点満点)

近年の犯罪ものでは、屈指の出来だと思います。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
デヴィッド・マッケンジー
脚本
テイラー・シェリダン
出演
クリス・パイン、ベン・フォスター、ジェフ・ブリッジス
製作国
アメリカ
日本公開
2017年
受賞
米アカデミー賞 作品賞ノミネート

あらすじ(ネタバレなし)

西テキサス。トビーとタナーの兄弟は、小さな支店ばかりを狙って銀行強盗を繰り返しています。奪うのは、追跡されにくい少額の現金だけです。

彼らの目的は、亡き母の牧場を守ることでした。銀行の抵当に入っており、期限までに返済しなければ土地を失います。

退職間近のレンジャー、マーカスが捜査に乗り出します。彼は手口から、犯人が土地勘のある人間だと見抜きました。

ここが見どころ

動機の正当性

彼らが奪うのは、その土地を取り上げようとしている銀行の金です。犯罪でありながら、筋が通って見えるという設計です。

テキサスの風景

干上がった土地、閉店した店、債務整理の看板。背景そのものが物語を説明しています。

ジェフ・ブリッジス

退職を控えたレンジャーを演じます。相棒への差別的な軽口が、彼の時代遅れさと愛着を同時に示します。

この映画について:銀行に奪われた土地を、銀行から取り返す。

テイラー・シェリダンの脚本が優秀です。強盗と追跡という単純な骨格に、土地と経済の問題を織り込んでいます。

犯人側にも追う側にも理があります。どちらを応援すべきか決めさせないまま、必然的な結末へ向かっていく。

風景の使い方が特に良い。説明の台詞をほとんど使わず、看板と建物だけでこの土地の状況を見せています。

終盤の対面の場面で、映画は決着をつけません。言葉のやり取りだけで終わるという選択が、この作品の格を上げています。

この作品の良さ

  • 土地と経済を織り込んだ脚本
  • テキサスの風景による説明
  • ジェフ・ブリッジスの造形
  • 決着をつけない終盤

当サイトの評価

4.3/5.0

銀行に奪われた土地を、銀行から取り返す。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.5
映像美4.2
音楽4.1
演技4.5
余韻4.3

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
ノミネート 作品賞ほか4部門
脚本
テイラー・シェリダン
日本公開
2017

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

アカデミー賞で作品賞を含む4部門にノミネートされました。脚本はのちに『ウインド・リバー』を手がけるテイラー・シェリダンです。

犯罪ものでありながら、地方経済の問題を織り込んだ構成が高く評価されました。

こんな人におすすめ

  • 犯罪ものが好きな人
  • 『ウインド・リバー』が良かった人
  • アメリカの地方の現実に関心がある人

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