紅の豚PORCO ROSSO
邦画1992年アニメ1990年代スタジオジブリ

紅の豚

子ども向けではありません。中年の話であり、戦間期のヨーロッパの話です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

原作・脚本・監督
宮崎駿
音楽
久石譲
制作
スタジオジブリ
声の出演
森山周一郎、加藤登紀子、岡村明美
上映時間
93分
公開
1992年7月

あらすじ(ネタバレなし)

1920年代のアドリア海。かつてイタリア空軍のエースだった男は、自ら魔法をかけて豚の姿になり、賞金稼ぎのポルコ・ロッソとして空賊を追っています。

空賊たちが雇ったアメリカ人の腕利き飛行士との勝負に敗れ、機体を壊されたポルコは、ミラノの工場で修理を依頼します。そこで彼を待っていたのは、17歳の女性設計技師フィオでした。

ここが見どころ

飛行艇の描写

エンジンの音、水しぶき、旋回。飛行機を描くことへの偏愛が全編に出ています。整備の工程まで丁寧に描かれます。

雲の上の話

ポルコが語る戦友たちの最期。この短い回想が、彼がなぜ豚になったのかの唯一の説明になっています。

この映画について:ジブリ作品でいちばん大人向け。

ジブリ作品の中でもっとも大人向けで、主人公は中年で、恋愛も政治も戦争の記憶も背負っています。子どもが観て楽しい種類の映画ではありません。

ファシズムが台頭する時代設定が具体的で、ポルコが人間に戻らないことも、その時代への拒否として読めます。説明はされません。

難点は、93分と短いぶん物語が中途半端に終わることです。特に最後の勝負のあとの処理は駆け足で、多くのことが宙に浮いたままです。そこを味と取れるかどうか。

この作品の良さ

  • 飛行艇の描写と整備の工程
  • 中年を主人公にした大人向けの内容
  • 時代設定の具体性

当サイトの評価

4.6/5.0

ジブリ作品でいちばん大人向け。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美4.8
音楽4.8
演技4.5
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

国内興行収入
28 億円・1992年の邦画1位
IMDb
7.7 /10
原作
宮崎駿 自身の漫画が元

1992年の日本映画で興行収入1位を記録しました。元は日本航空の機内上映用の短編として企画されたものが、制作中に長編へと拡大した経緯を持ちます。

こんな人におすすめ

  • 大人向けのジブリを観たい人
  • 飛行機が好きな人
  • 中年を主人公にした話が好きな人

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