おもひでぽろぽろONLY YESTERDAY
おもひでぽろぽろ
アニメーションでこの題材をやったこと自体が異例です。派手さは一切ありません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 高畑勲
- 原作
- 岡本螢、刀根夕子
- 制作
- スタジオジブリ
- 声の出演
- 今井美樹、柳葉敏郎
- 上映時間
- 119分
- 公開
- 1991年7月
あらすじ(ネタバレなし)
1982年、東京。27歳の岡島タエ子は、休暇を取って親戚のいる山形へ紅花摘みの手伝いに向かいます。なぜか、その旅には小学5年生の自分がずっとついてきます。
分数の割り算、初恋、パイナップル、演劇の配役。断片的な記憶が現在の旅と交互に描かれ、タエ子は自分がずっと何かを決めずにきたことに気づいていきます。
ここが見どころ
二つの時代の描き分け
現在の場面は写実的で、回想は輪郭がぼやけ、余白が多く残されます。記憶の質感を作画で区別している。
分数の割り算
なぜひっくり返して掛けるのかが分からない、という小学生の場面。大人が説明できないことの気持ち悪さが正確に描かれます。
この映画について:27歳の女性が、小学5年生の自分をずっと連れている。
アニメーションでやる必要があったのか、と言われがちな題材です。しかし記憶と現在を同じ画面に同居させるという処理は、実写では難しいと思います。
27歳の女性の焦りと、周囲からの結婚圧力が具体的に描かれます。1991年の作品ですが、この居心地の悪さは古びていません。
難点は、テンポの遅さと起伏のなさです。また終盤の展開は、いまの目で見ると価値観が古いという指摘もあります。地味な作品であることは間違いありません。
この作品の良さ
- 記憶と現在を作画で描き分ける処理
- 小学生の感覚の正確さ
- アニメでこの題材をやったこと自体の挑戦
当サイトの評価
4.5/5.0
27歳の女性が、小学5年生の自分をずっと連れている。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.6 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.7 |
世間ではどう評価されているか
- 国内興行収入
- 31.8 億円・1991年の邦画1位
- IMDb
- 7.5 /10
- 海外
- 後年に公開 英語版は2016年
1991年の日本映画で興行収入1位。英語吹替版が作られたのは公開から25年後の2016年で、海外での紹介が大幅に遅れた作品です。
こんな人におすすめ
- 地味な作品をじっくり観たい人
- 子ども時代の記憶に興味がある人
- 高畑勲作品を追いたい人
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