

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
ミステリの型を知っているほど楽しめる作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ライアン・ジョンソン
- 出演
- ダニエル・クレイグ、アナ・デ・アルマス、クリス・エヴァンス、ジェイミー・リー・カーティス
- 製作国
- アメリカ
- 日本公開
- 2019年
- 受賞
- 米アカデミー賞 脚本賞ノミネート
- 上映時間
- 130分
あらすじ(ネタバレなし)
ベストセラー作家ハーラン・スロンビーが、85歳の誕生日の翌朝、屋敷で遺体となって発見されます。自殺として処理されかけました。
しかし匿名の依頼を受けた私立探偵ブノワ・ブランが現れ、他殺の可能性を指摘します。屋敷にいた一族には、それぞれ動機がありました。
そして看護師のマルタは、事件の夜に何が起きたかを知っています。彼女は嘘をつくと吐いてしまう体質でした。
ここが見どころ
構造の組み替え
中盤で観客に真相の一部が明かされます。犯人当てから、隠し通せるかという話へ切り替わります。
嘘をつくと吐く設定
主人公の体質が、そのまま緊張の装置になっています。設定が物語の機能を持っている好例です。
一族の描写
全員が自分を「自力で成功した」と思い込んでいます。この戯画化が笑いを生みます。
この映画について:犯人が誰かを、早い段階で観客に見せてしまう。
古典的な館ものの様式で始まりながら、中盤で構造が組み替わります。この設計が本作の全部です。
犯人当てを途中でやめ、「隠し通せるか」というサスペンスに移行する。観客の関心の向きが変わります。
嘘をつくと吐くという設定が優れています。キャラクターの特徴が、そのまま緊張を生む装置になっている。
一族の造形も可笑しい。移民や相続をめぐる皮肉が効いていますが、説教くさくはありません。
この作品の良さ
- 中盤での構造の組み替え
- 嘘をつくと吐くという設定
- 一族の戯画化
- 脚本の技術の高さ
当サイトの評価
犯人が誰かを、早い段階で観客に見せてしまう。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.5 |
| 映像美 | 4.2 |
| 音楽 | 4.1 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.2 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- ノミネート 脚本賞
- 上映時間
- 130 分
- 日本公開
- 2019 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
アカデミー賞脚本賞にノミネートされ、興行的にも成功してシリーズ化されました。
脚本の構造への評価が特に高い作品です。
こんな人におすすめ
- ミステリが好きな人
- 館ものの型を知っている人
- 脚本の技術を楽しみたい人
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