アムステルダム
素材は良いのに、料理しきれなかった作品だと思います。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- デヴィッド・O・ラッセル
- 出演
- クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・デ・ニーロ
- 製作国
- アメリカ
- 日本公開
- 2022年
- 下敷き
- 1930年代アメリカの政治的陰謀
- ジャンル
- ドラマ/ミステリ
あらすじ(ネタバレなし)
1930年代のニューヨーク。第一次大戦で負傷した医師バートは、退役軍人の治療を続けていました。戦地で知り合った弁護士ハロルドとは、いまも親しい間柄です。
二人はある将軍の変死について調査を依頼されます。しかし現場で新たな殺人が起こり、彼ら自身が容疑者にされました。
疑いを晴らすため動き出した二人は、戦後にアムステルダムで共に過ごした看護師ヴァレリーと再会します。そして事件の背後にある大きな企てに近づいていきます。
ここが見どころ
配役の豪華さ
主要人物だけでも相当な数の著名な俳優が並びます。誰が出てくるか分からない楽しみはあります。
実際の事件が下敷き
1930年代アメリカで実際に取り沙汰された政治的な企てが元になっています。終盤で現実との接続が明示されます。
美術と衣装
時代の再現には金がかかっており、画面は常に見応えがあります。
この映画について:戦友三人が、殺人事件の容疑者にされる。
素材は魅力的です。戦友の友情、実際にあった陰謀、豪華な配役。どれ一つ取っても映画になる要素が揃っています。
しかし全体としてまとまりません。人物が多すぎ、語り口が忙しく、どの線に注目すればいいのか最後まで定まらない。
本作が言いたいことは終盤にはっきり示されます。民主主義がどう脅かされるかという主題は真っ当です。ただ、そこに至るまでの2時間が主題と噛み合っていない。
批評家からの評価も興行成績も振るいませんでした。デヴィッド・O・ラッセルの作品としては、うまくいかなかった部類に入ります。
この作品の良さ
- 豪華な配役
- 実際の政治的事件を下敷きにした着想
- 時代を再現した美術と衣装
- 民主主義の脆さという主題
当サイトの評価
戦友三人が、殺人事件の容疑者にされる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.0 |
| 映像美 | 4.0 |
| 音楽 | 3.7 |
| 演技 | 3.9 |
| 余韻 | 3.1 |
世間ではどう評価されているか
- 監督
- デヴィッド・O・ラッセル
- 製作国
- アメリカ
- 日本公開
- 2022 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
1930年代のアメリカで実際に取り沙汰された政治的な企てを下敷きにした群像劇です。
批評家からの評価・興行成績ともに振るいませんでした。配役の豪華さと、構成のまとまりのなさの落差が指摘されています。
こんな人におすすめ
- 豪華な配役の作品が好きな人
- 1930年代のアメリカに関心がある人
- 評価の分かれる作品を自分で確かめたい人
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