

エンパイア・オブ・ライト
映像は文句なしですが、話は絞り切れていません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- サム・メンデス
- 撮影
- ロジャー・ディーキンス
- 出演
- オリヴィア・コールマン、マイケル・ウォード、コリン・ファース、トビー・ジョーンズ
- 製作国
- イギリス・アメリカ
- 日本公開
- 2023年
- 受賞
- 米アカデミー賞 撮影賞ノミネート
あらすじ(ネタバレなし)
1980年代初頭のイギリス、海辺の町。ヒラリーは古い映画館「エンパイア」で働いています。心の病を抱え、薬を手放せません。
そこへ、新しい従業員のスティーヴンが入ってきます。黒人である彼は、町で日常的に差別に遭っていました。
二人は少しずつ近づいていきます。しかし外の世界は荒れていました。人種差別による暴力が、町にも迫ってきます。
ここが見どころ
ロジャー・ディーキンスの撮影
使われていない上階の広間、夕暮れの海、映写室。光の扱いだけで観る価値があります。
オリヴィア・コールマン
病の描写を、症状の再現に終わらせていません。本人にとっての現実として演じているのが優れています。
映画館という場所
映写技師が仕組みを説明する場面など、映画そのものへの愛着が随所にあります。
この映画について:1980年代の海辺の映画館で働く、心を病んだ女性。
撮影は素晴らしい。ロジャー・ディーキンスの仕事として、代表作に数えていい水準です。
しかし物語が絞れていません。心の病、人種差別、映画への愛、年の差の関係。どれも重い主題なのに、それぞれが十分に展開されないまま並びます。
特に人種差別の扱いは中途半端です。スティーヴンという人物の内面に踏み込む時間が足りず、ヒラリーの物語の背景になってしまっている。
オリヴィア・コールマンの演技と映像を目当てに観るなら十分です。ただ、主題の整理を期待すると失望します。
この作品の良さ
- ロジャー・ディーキンスの撮影
- オリヴィア・コールマンの演技
- 映画館という場所への愛着
- 1980年代の質感の再現
当サイトの評価
1980年代の海辺の映画館で働く、心を病んだ女性。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.5 |
| 映像美 | 4.6 |
| 音楽 | 4.1 |
| 演技 | 4.3 |
| 余韻 | 3.8 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- ノミネート 撮影賞
- 撮影
- ロジャー・ディーキンス
- 日本公開
- 2023 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
サム・メンデス監督の個人的な要素を含む作品で、アカデミー賞撮影賞にノミネートされました。
撮影と演技への評価が高い一方、複数の主題を扱いきれていない点が指摘されています。
こんな人におすすめ
- 映像美を目当てに映画を観る人
- 映画館を舞台にした作品が好きな人
- オリヴィア・コールマンの演技を観たい人
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