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洋画2022年SF2020年代アクション

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

情報量が非常に多い作品です。ついていけるかどうかで評価が割れますが、核にあるのは素朴な話です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート
出演
ミシェル・ヨー、キー・ホイ・クァン、ステファニー・スー、ジェイミー・リー・カーティス
上映時間
139分
日本公開
2023年3月

あらすじ(ネタバレなし)

アメリカでコインランドリーを営む中国系移民のエヴリンは、税務調査、離婚を切り出す夫、同性の恋人を紹介してくる娘、介護が必要な父と、すべてに追われています。

税務署のビルで、彼女は突然「並行世界の自分の技能を借りられる」と告げられます。無数の宇宙に散らばった自分の人生。そのすべてを見てきた存在が、世界を終わらせようとしていました。

ここが見どころ

発明の密度

指がソーセージの世界、石ころだけの世界、格闘技の世界。思いつきの量で押し切る作りで、この物量自体が主題に奉仕しています。

石の場面

台詞が字幕だけで表示される、動きのない数分。騒がしさの中に置かれた静けさが、この映画でいちばん効く場所です。

この映画について:とんでもない量のふざけた発明を、家族の話に着地させる。

「何にでもなれた可能性」を全部見せたうえで、いま目の前にいる家族を選ぶという結論に着地します。悪ふざけの量は、その結論を支えるための助走です。

アジア系移民の家族の話としても具体的で、世代間の断絶や言葉の壁が具体的に描かれます。ここが抽象論になっていないのが強い。

難点は情報量の多さで、疲れる人は確実にいます。また下品な冗談も多い。ここで振り落とされると最後まで乗れません。

この作品の良さ

  • 発明の物量が主題に奉仕している
  • 移民家族の話としての具体性
  • 静かな場面の置き方

当サイトの評価

4.5/5.0

とんでもない量のふざけた発明を、家族の話に着地させる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.6
映像美4.6
音楽4.4
演技4.8
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
7冠 作品賞・監督賞・主演女優賞ほか
IMDb
7.8 /10
製作
独立系 小規模スタジオの作品

第95回アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演女優賞など7部門を受賞。アジア系俳優が主演女優賞を獲ったのは史上初で、独立系スタジオの作品が主要部門を制した例としても記憶されています。

こんな人におすすめ

  • 情報量の多い映画が平気な人
  • 家族の話に弱い人
  • 変わった発想の作品が好きな人

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