別れる決心DECISION TO LEAVE
洋画2022年サスペンス2020年代パク・チャヌク

別れる決心

一度では掴みきれません。二度目のほうが面白い作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
パク・チャヌク
出演
パク・ヘイル、タン・ウェイ
製作国
韓国
上映時間
138分
公開
2023年2月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

釜山の刑事ヘジュンは、不眠症を抱えながら仕事に打ち込んでいます。妻とは週末だけ会う別居婚です。

登山中の男性が岩場から転落死する事件が起こります。ヘジュンは、中国から来た妻ソレを取り調べます。彼女は涙を見せず、韓国語も不自由です。

張り込みを続けるうち、ヘジュンは彼女を見ることに没頭していきます。そして事件は、思わぬ形で決着します。

ここが見どころ

見る/見られるの反転

監視する側とされる側が、視線の中で入れ替わっていきます。カメラの位置が、そのまま感情の位置です。

翻訳アプリの使い方

言葉が通じない二人の会話が、機械の音声を介して行われます。誤訳とずれが、そのまま関係の比喩になっています。

終盤の砂浜

満ちてくる潮。何が起きたかを説明せずに終わります。

この映画について:刑事が、容疑者の女に惹かれていく。

パク・チャヌクの作品としては、暴力も性的描写も極端に抑えられています。その分、編集の技巧と視線の設計に全力が注がれています。

「崩壊」という一語が全編の鍵になっています。それが何を指すかは、最後まで観ると分かります。

難点は、情報の出し方が非常に細かく、一度では追いきれないことです。138分も長い。

この作品の良さ

  • 視線の設計
  • 翻訳アプリという道具
  • 終盤の砂浜

当サイトの評価

4.4/5.0

刑事が、容疑者の女に惹かれていく。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.5
映像美4.8
音楽4.5
演技4.7
余韻4.7

世間ではどう評価されているか

カンヌ
監督賞 2022年
IMDb
7.2 /10
製作国
韓国

2022年のカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞しました。

韓国国内の主要映画賞でも作品賞・監督賞を多数受賞しています。

こんな人におすすめ

  • 繊細なサスペンスが好きな人
  • 二度観る前提で楽しめる人
  • パク・チャヌク作品を追いたい人

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