
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
コインランドリーを営む移民女性が、並行世界の自分の能力を借りて戦う。悪ふざけの密度と、母娘の話の真面目さが同居する。

古典ミステリの映画化として、手堅くまとまっています。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
エジプト。大富豪の娘リネットは、親友の婚約者だった男と結婚し、新婚旅行でナイル川の客船に乗り込みます。
船上には、彼女に恨みを持つ人々が揃っていました。裏切られた親友も、姿を見せます。
そして夜、リネットが銃で撃たれて死にます。乗り合わせていた名探偵エルキュール・ポアロが、捜査を始めることになりました。
冒頭にモノクロの戦場の場面が置かれ、あの髭の由来が語られます。原作にない創作で、この扱いが最大の論点です。
遺跡と川と船。大きな画面で見せることを前提にした撮り方で、映画館向きです。
原作から人物設定が変更されており、恋愛と嫉妬の比重が上がっています。
アガサ・クリスティの代表作の一つを、正面から映画化しています。謎の骨格は原作通りで、大きな改変はありません。
問題は付け足された部分です。ポアロの過去と恋愛を描く創作が挟まれ、探偵を人間的に見せようとしています。これを不要と見る人は多いでしょう。
映像は豪華で、劇場向きの作りです。ただ背景の一部にCGが目立ち、実際にエジプトで撮ったわけではないことが分かってしまいます。
初めてこの話に触れる人には十分楽しめます。原作や1978年版に思い入れがある人ほど不満が出る種類の映画化です。
ナイル川の客船で、新婚の妻が撃たれる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.3 |
| 映像美 | 3.9 |
| 音楽 | 3.7 |
| 演技 | 3.7 |
| 余韻 | 3.3 |
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
アガサ・クリスティの『ナイルに死す』を、『オリエント急行殺人事件』に続いてケネス・ブラナーが監督・主演で映画化した作品です。
ポアロの過去を創作で補った点については、原作の読者から賛否があります。
各サービスで「ナイル殺人事件」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。