

デッド・ドント・ダイ
ゾンビ映画として期待すると、確実に肩透かしを食います。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ジム・ジャームッシュ
- 出演
- ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、ティルダ・スウィントン、クロエ・セヴィニー
- 製作国
- アメリカ
- 日本公開
- 2020年
- ジャンル
- コメディ/ホラー
あらすじ(ネタバレなし)
アメリカの小さな田舎町センターヴィル。人口700人ほどのこの町では、事件らしい事件は起きません。警官三人も、のんびりと勤務しています。
しかし異変が起こります。日が沈まない、動物が姿を消す、時計が狂う。極地での掘削が地球の自転に影響したというニュースが流れます。
そして墓地から死者が起き上がり始めます。彼らは生前に執着していたものを求めて歩き回ります。コーヒー、Wi-Fi、シャルドネ。
ここが見どころ
緊張感の徹底的な排除
ゾンビが現れても誰も急ぎません。音楽も盛り上げず、カメラも寄らない。この脱力が本作の狙いです。
メタ的な仕掛け
登場人物が主題歌について言及し、脚本の存在にまで触れます。作り物であることを隠さないという姿勢が徹底されています。
ティルダ・スウィントン
日本刀を使う葬儀屋という役どころで、一人だけ別のジャンルにいるような存在感を放ちます。
この映画について:やる気のない警官たちが、やる気のないゾンビと戦う。
ゾンビ映画の形をしていますが、恐怖も緊張もカタルシスもありません。ジム・ジャームッシュの作品なので当然といえば当然です。
ゾンビが生前の執着を繰り返すという設定は、消費社会への批評として機能しています。ただ、その批評もかなり露骨で、台詞で言ってしまう場面が多い。
俳優陣は豪華ですが、全員が意図的に淡々と演じています。ビル・マーレイとアダム・ドライバーの噛み合わない会話は可笑しい。
評価が極端に分かれる作品です。「何も起きないことを楽しむ」ことができるかどうかがすべてで、合わない人には退屈な100分になります。
この作品の良さ
- 緊張感を排除した脱力の徹底
- 作り物であることを隠さないメタ的な仕掛け
- ティルダ・スウィントンの異物感
- 豪華な俳優陣の淡々とした演技
当サイトの評価
やる気のない警官たちが、やる気のないゾンビと戦う。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.2 |
| 映像美 | 3.7 |
| 音楽 | 3.8 |
| 演技 | 3.8 |
| 余韻 | 3.3 |
世間ではどう評価されているか
- 監督
- ジム・ジャームッシュ
- 製作国
- アメリカ
- 日本公開
- 2020 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
ジム・ジャームッシュ監督によるゾンビコメディで、カンヌ国際映画祭のオープニング作品として上映されました。
従来のゾンビ映画の文法を意図的に外した作りで、評価が大きく分かれています。
こんな人におすすめ
- ジム・ジャームッシュの作風が好きな人
- 何も起きない映画を楽しめる人
- ゾンビ映画の定型に飽きた人
配信を探す
各サービスで「デッド・ドント・ダイ」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。

