デッド・ドント・ダイ(2020年・洋画)のイメージ

デッド・ドント・ダイ

3.3/5当サイトの評価(5点満点)

ゾンビ映画として期待すると、確実に肩透かしを食います。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
ジム・ジャームッシュ
出演
ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、ティルダ・スウィントン、クロエ・セヴィニー
製作国
アメリカ
日本公開
2020年
ジャンル
コメディ/ホラー

あらすじ(ネタバレなし)

アメリカの小さな田舎町センターヴィル。人口700人ほどのこの町では、事件らしい事件は起きません。警官三人も、のんびりと勤務しています。

しかし異変が起こります。日が沈まない、動物が姿を消す、時計が狂う。極地での掘削が地球の自転に影響したというニュースが流れます。

そして墓地から死者が起き上がり始めます。彼らは生前に執着していたものを求めて歩き回ります。コーヒー、Wi-Fi、シャルドネ。

ここが見どころ

緊張感の徹底的な排除

ゾンビが現れても誰も急ぎません。音楽も盛り上げず、カメラも寄らない。この脱力が本作の狙いです。

メタ的な仕掛け

登場人物が主題歌について言及し、脚本の存在にまで触れます。作り物であることを隠さないという姿勢が徹底されています。

ティルダ・スウィントン

日本刀を使う葬儀屋という役どころで、一人だけ別のジャンルにいるような存在感を放ちます。

この映画について:やる気のない警官たちが、やる気のないゾンビと戦う。

ゾンビ映画の形をしていますが、恐怖も緊張もカタルシスもありません。ジム・ジャームッシュの作品なので当然といえば当然です。

ゾンビが生前の執着を繰り返すという設定は、消費社会への批評として機能しています。ただ、その批評もかなり露骨で、台詞で言ってしまう場面が多い。

俳優陣は豪華ですが、全員が意図的に淡々と演じています。ビル・マーレイとアダム・ドライバーの噛み合わない会話は可笑しい。

評価が極端に分かれる作品です。「何も起きないことを楽しむ」ことができるかどうかがすべてで、合わない人には退屈な100分になります。

この作品の良さ

  • 緊張感を排除した脱力の徹底
  • 作り物であることを隠さないメタ的な仕掛け
  • ティルダ・スウィントンの異物感
  • 豪華な俳優陣の淡々とした演技

当サイトの評価

3.3/5.0

やる気のない警官たちが、やる気のないゾンビと戦う。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.2
映像美3.7
音楽3.8
演技3.8
余韻3.3

世間ではどう評価されているか

監督
ジム・ジャームッシュ
製作国
アメリカ
日本公開
2020

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

ジム・ジャームッシュ監督によるゾンビコメディで、カンヌ国際映画祭のオープニング作品として上映されました。

従来のゾンビ映画の文法を意図的に外した作りで、評価が大きく分かれています。

こんな人におすすめ

  • ジム・ジャームッシュの作風が好きな人
  • 何も起きない映画を楽しめる人
  • ゾンビ映画の定型に飽きた人

配信を探す

各サービスで「デッド・ドント・ダイ」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。