

名探偵コナン 純黒の悪夢
コナン映画がここから別の規模になりました。良い意味でも、そうでない意味でも。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 静野孔文
- 原作
- 青山剛昌
- 声の出演
- 高山みなみ、山口勝平、林原めぐみ、堀之紀
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2016年
- 位置づけ
- 劇場版第20作
あらすじ(ネタバレなし)
警察庁の機密データが何者かに盗み出されます。逃走の末に事故を起こしたその人物は、記憶を失った状態で発見されました。
現場に居合わせたコナンは、この一件に黒ずくめの組織が関わっていることを察します。組織の一員であるキュラソーと、彼女を追う各国の諜報員たち。
舞台は、開業直前の巨大遊園地へ移ります。記憶を失った女性の正体と、組織の狙い。すべてが観覧車の上で交錯することになります。
ここが見どころ
組織を正面から扱う
それまで断片的にしか描かれてこなかった黒ずくめの組織が、物語の中心に置かれます。シリーズの本筋に関わる要素を劇場版で扱ったことが、動員を大きく伸ばしました。
キュラソーという人物
記憶を失った組織の一員が、子どもたちと過ごすうちに変わっていく。この一作限りの人物に感情の芯を担わせた構成が効いています。
終盤の観覧車
崩壊する観覧車を舞台にしたクライマックス。物理的にはかなり無理がありますが、シリーズの見せ場としては定番の形です。
この映画について:シリーズが興行を一段引き上げた、その転換点。
推理ものとして観ると、謎解きの比重はかなり低い作品です。事件の構造は単純で、犯人当ての楽しみもほとんどない。これは推理映画ではなく、活劇として作られています。
その割り切りが興行的には正解でした。本作以降、劇場版コナンは動員を伸ばし続け、現在の規模に至ります。シリーズの方向を決めた一本という意味で重要です。
一方で、原作の推理ものとしての魅力を求める人には物足りないはずです。キャラクターの人気に依存した作りになっており、初見の観客への配慮も薄い。
キュラソーの物語は素直に良く出来ています。派手な展開の中で、この一本の芯が通っているから作品として成立している。ここは評価したい部分です。
この作品の良さ
- シリーズ本筋の組織を正面から扱った
- 一作限りの人物に感情の芯を担わせた構成
- 活劇としての潔い割り切り
- シリーズの規模を引き上げた転換点
当サイトの評価
シリーズが興行を一段引き上げた、その転換点。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.8 |
| 映像美 | 4.1 |
| 音楽 | 4.0 |
| 演技 | 3.8 |
| 余韻 | 3.8 |
世間ではどう評価されているか
- 位置づけ
- 第20作 劇場版シリーズ
- 公開
- 2016 年
- 備考
- 以後の動員 拡大の契機
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
劇場版『名探偵コナン』シリーズの第20作にあたります。
黒ずくめの組織を正面から扱った構成により動員を大きく伸ばし、以後のシリーズ拡大の契機となりました。当サイトでは『ハイウェイの堕天使』『隻眼の残像』も収録しています。
こんな人におすすめ
- コナンのシリーズを追っている人
- 推理より活劇を求める人
- 組織の話に興味がある人
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