リメンバー・ミー(2017年・洋画)のイメージ
洋画2017年アニメ2010年代アメリカ

リメンバー・ミー

ピクサー作品の中でも、泣かせ方が最も正面からの一本です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
リー・アンクリッチ
題材
メキシコの祝祭「死者の日」
音楽
マイケル・ジアッキーノ
製作国
アメリカ
公開
2017年
受賞
米アカデミー賞 2部門受賞

あらすじ(ネタバレなし)

メキシコの小さな町。靴職人の家に生まれた少年ミゲルは、音楽家になることを夢見ていました。しかし彼の家では、音楽が固く禁じられています。曽祖母の父が、音楽のために家族を捨てたからでした。

死者の日の夜、ミゲルは伝説の音楽家デラクルスの霊廟からギターを持ち出します。その瞬間、彼は死者の国へ迷い込んでしまいました。

元の世界へ戻るには、日の出までに家族から祝福を受けなければなりません。しかし祖先たちが出す条件は「音楽をやめること」。ミゲルは、それを拒んで別の道を探し始めます。

ここが見どころ

死者の国の造形

無数の灯りが連なる、垂直に積み上がった街。死後の世界を陰鬱にせず、賑やかで色彩豊かに描いたことが、この作品の死生観を決めています。

「二度目の死」という設定

生きている者に忘れられたとき、死者の国からも消える。記憶することが弔いだという主題が、設定として組み込まれています。

終盤の「Remember Me」

同じ曲が、作中で何度か違う形で歌われます。最後の一回で、その意味が完全に変わる。楽曲の使い方として非常に巧妙です。

この映画について:人は二度死ぬ。誰にも思い出されなくなったときに。

ピクサーは死や喪失を扱うことが多いスタジオですが、本作はそれを正面から主題に据えています。しかも陰鬱にしない。死者の国は騒がしく、色に満ちていて、そこにいる人々は普通に生活している。

メキシコ文化の扱いについては、制作陣が長期の現地取材を行っています。一時期、商標登録をめぐって批判を受けたこともありましたが、内容面での評価は現地でも高い。

終盤の展開は、泣かせにくることを隠しません。あの曲が最後にどう使われるかは、多くの人が知っているでしょう。それでも効いてしまう。構成が正確だからです。

難点を挙げるなら、中盤の謎解きの部分がやや説明的なことです。ただ、それも終盤の効果のために必要な手順ではありました。

この作品の良さ

  • 死後の世界を賑やかに描いた死生観
  • 「二度目の死」という設定の組み込み
  • 同じ曲の意味が変わる構成
  • 長期の現地取材にもとづく文化描写

当サイトの評価

4.6/5.0

人は二度死ぬ。誰にも思い出されなくなったときに。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.6
映像美4.8
音楽5.0
演技4.4
余韻4.9

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
2 部門受賞(長編アニメ・歌曲)
題材
死者の日 メキシコの祝祭
公開
2017

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

第90回アカデミー賞で長編アニメーション映画賞と歌曲賞(「Remember Me」)を受賞しました。

メキシコの祝祭「死者の日」を題材とし、長期の現地取材にもとづいて製作されました。

こんな人におすすめ

  • 家族の話で泣きたい人
  • 死生観を扱った作品に関心がある人
  • 音楽が主題と結びついた作品が好きな人

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