はじまりへの旅(2016年・洋画)のイメージ
洋画2016年ドラマ家族アメリカ

はじまりへの旅

4.2/5当サイトの評価(5点満点)

父親の正しさを問い続ける作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
マット・ロス
出演
ヴィゴ・モーテンセン、ジョージ・マッケイ、フランク・ランジェラ
製作国
アメリカ
日本公開
2017年
受賞
米アカデミー賞 主演男優賞ノミネート
ジャンル
ドラマ/家族

あらすじ(ネタバレなし)

アメリカ北西部の森。ベンは六人の子どもたちと、社会から離れて暮らしています。狩りと農作業、そして古典を読む厳しい教育が日課でした。

入院していた妻の訃報が届きます。彼女の葬儀に出るため、一家は初めてまとまって外の世界へ出ることになりました。

スーパーマーケット、親戚の家、同世代の子どもたち。子どもたちは自分の育ち方が普通ではないことを知っていきます。そして妻の父は、ベンの育て方を法廷に持ち込もうとします。

ここが見どころ

父を肯定しない構え

彼の教育は、子どもを危険に晒してもいます。正しさと危うさが同じ場面に同居する書き方です。

子どもたちの造形

六人それぞれに考えがあります。父に従う子も、疑う子もいることで、単純な家族像になっていません。

ヴィゴ・モーテンセン

確信に満ちた父が、自分の方法を疑い始める過程を演じます。アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。

この映画について:森で子どもを育ててきた父が、社会に出ることになる。

極端な教育方針を貫いてきた父の話です。その方針を賛美する映画にも、断罪する映画にもしていないのが本作の美点です。

子どもたちは知識も体力も優れています。しかし社会との接し方を知りません。どちらの欠落も等しく示される。

終盤、父は自分の方法を修正します。その修正が全面的な敗北としても、成長としても描かれないのが良い。

難点は、対立する祖父の側がやや類型的なことです。もう少し彼の言い分に説得力があれば、さらに強い作品になったはずです。

この作品の良さ

  • 父を肯定も否定もしない構え
  • 六人の子どもの書き分け
  • ヴィゴ・モーテンセンの演技
  • 修正を敗北にも成長にもしない着地

当サイトの評価

4.2/5.0

森で子どもを育ててきた父が、社会に出ることになる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.1
音楽4.3
演技4.4
余韻4.3

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
ノミネート 主演男優賞
製作国
アメリカ
日本公開
2017

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

ヴィゴ・モーテンセンがアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。

父親の教育方針を賛美も断罪もしない書き方が評価されています。

こんな人におすすめ

  • 家族や教育の話に関心がある人
  • 答えを出さない作品が好きな人
  • ヴィゴ・モーテンセンの演技を観たい人

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