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Facebook創業の物語。IT起業の映画かと思って観ると、実際に描かれているのは、うまくいけばいくほど孤立していく人間の話。台詞の速度が異常。
描写が強く、人を選びます。ただ、芸術と自己破壊の話としては非常に鋭い。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
ニューヨークのバレエ団。技術は完璧だが表現に欠けるニナが、『白鳥の湖』の主役に抜擢されます。清楚な白鳥と、官能的な黒鳥の二役です。
黒鳥を演じきれない彼女に、芸術監督は解放を求めます。同時に、奔放な新人リリーの存在が彼女を脅かします。母親の過干渉、身体の異変、そして幻覚。ニナは境界を失っていきます。
剥がれる爪、裂ける皮膚、鏡の中の違和感。精神の崩壊を身体の変化として見せるという方針が徹底しています。
カメラが常に主人公の背後にあり、視野が狭い。観客も彼女と同じだけしか見えないようになっています。
芸術と自己破壊の話です。完璧を求めることが、そのまま自分を壊すことになる。この一点に108分すべてが注がれています。
ナタリー・ポートマンは実際に長期間のバレエ訓練を受けており、身体の作り替えが画面に出ています。
難点は、描写が強く、自傷や幻覚の場面が続くことです。また、母娘関係の描き方はやや紋切り型でもあります。
完璧を求めるほど、自分が壊れていく。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.4 |
| 映像美 | 4.9 |
| 音楽 | 4.8 |
| 演技 | 5.0 |
| 余韻 | 4.6 |
第83回アカデミー賞でナタリー・ポートマンが主演女優賞を受賞しました。同じ監督の『レスラー』と対になる作品として構想されたと語られています。
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