ぼくのエリLET THE RIGHT ONE IN
洋画2008年ホラー2000年代北欧

ぼくのエリ 200歳の少女

ホラーの棚にありますが、実質は初恋の話です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
トーマス・アルフレッドソン
原作・脚本
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
出演
シェル・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション
製作国
スウェーデン
上映時間
115分
公開
2010年(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

1980年代、ストックホルム郊外の団地。12歳のオスカーは学校でいじめられ、夜になると中庭でナイフを振り回して復讐を空想しています。

隣の部屋に、少女エリと中年の男が越してきます。エリは雪の中を裸足で歩き、寒さを感じません。

同じ頃、町では血を抜かれた遺体が発見されるようになります。オスカーはエリと言葉を交わすうち、彼女が何者かに気づいていきます。

ここが見どころ

雪と団地の画

画面のほとんどが白と灰色です。血の赤だけが強調される設計になっています。

プールの場面

終盤、水中から見上げる長回し。暴力の大部分を画面の外に置くという判断が、かえって強烈な印象を残します。

招かれずに入ると

吸血鬼の伝承のひとつを、そのまま感情の比喩として使う一場面があります。

この映画について:雪の団地で、いじめられっ子と吸血鬼が出会う。

この作品が扱っているのは、孤立した子どもが、条件付きの関係にすがるとどうなるかです。エリの隣にいる中年男の存在が、その先を示唆しています。

美しい初恋の話としても読めますが、注意深く観ると、かなり暗い循環が描かれていることが分かります。この二重性が評価の高さの理由でしょう。

難点は、テンポが非常に遅いこと。ホラーとしての刺激を期待すると肩透かしです。

この作品の良さ

  • 雪と血の色彩設計
  • プールの長回し
  • 解釈が二重になる脚本

当サイトの評価

4.4/5.0

雪の団地で、いじめられっ子と吸血鬼が出会う。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美4.9
音楽4.5
演技4.4
余韻4.8

世間ではどう評価されているか

受賞
各国映画祭 多数の観客賞・審査員賞
IMDb
7.9 /10
リメイク
2010年 米『モールス』

国際的な映画祭で多数の賞を受け、北欧ホラーの代表作として広く知られています。

2010年にアメリカで『モールス』としてリメイクされました。

こんな人におすすめ

  • 静かなホラーが好きな人
  • 北欧映画に入りたい人
  • 後味の暗い話でも平気な人

配信を探す

各サービスで「ぼくのエリ 200歳の少女」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。