BLACK SWAN
洋画2010年ドラマ2010年代アメリカ

ブラック・スワン

描写が強く、人を選びます。ただ、芸術と自己破壊の話としては非常に鋭い。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ダーレン・アロノフスキー
出演
ナタリー・ポートマン、ミラ・クニス、ヴァンサン・カッセル
上映時間
108分
日本公開
2011年5月

あらすじ(ネタバレなし)

ニューヨークのバレエ団。技術は完璧だが表現に欠けるニナが、『白鳥の湖』の主役に抜擢されます。清楚な白鳥と、官能的な黒鳥の二役です。

黒鳥を演じきれない彼女に、芸術監督は解放を求めます。同時に、奔放な新人リリーの存在が彼女を脅かします。母親の過干渉、身体の異変、そして幻覚。ニナは境界を失っていきます。

ここが見どころ

身体の描写

剥がれる爪、裂ける皮膚、鏡の中の違和感。精神の崩壊を身体の変化として見せるという方針が徹底しています。

手持ちの追跡

カメラが常に主人公の背後にあり、視野が狭い。観客も彼女と同じだけしか見えないようになっています。

この映画について:完璧を求めるほど、自分が壊れていく。

芸術と自己破壊の話です。完璧を求めることが、そのまま自分を壊すことになる。この一点に108分すべてが注がれています。

ナタリー・ポートマンは実際に長期間のバレエ訓練を受けており、身体の作り替えが画面に出ています。

難点は、描写が強く、自傷や幻覚の場面が続くことです。また、母娘関係の描き方はやや紋切り型でもあります。

この作品の良さ

  • 精神の崩壊を身体で見せる方針
  • 視野を狭める撮影
  • ナタリー・ポートマンの身体

当サイトの評価

4.5/5.0

完璧を求めるほど、自分が壊れていく。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美4.9
音楽4.8
演技5.0
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
受賞 主演女優賞
IMDb
8.0 /10
ヴェネツィア
開幕作 2010年

第83回アカデミー賞でナタリー・ポートマンが主演女優賞を受賞しました。同じ監督の『レスラー』と対になる作品として構想されたと語られています。

こんな人におすすめ

  • 心理的に追い込まれる映画が平気な人
  • 芸術と狂気の話に興味がある人
  • 強い描写に耐えられる人

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