ゆれるSWAY
邦画2006年ドラマ2000年代西川美和

ゆれる

誰が悪いのかを最後まで決めさせない映画です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
西川美和
出演
オダギリジョー、香川照之、伊武雅刀、真木よう子
上映時間
119分
公開
2006年7月

あらすじ(ネタバレなし)

東京で写真家として成功している猛は、母の法要のために故郷へ帰ります。実家のガソリンスタンドは、兄の稔が継いでいます。

翌日、猛と稔、そして幼なじみの智恵子の三人で渓谷へ出かけます。古い吊り橋の上で、智恵子が転落して死亡します。

そばにいたのは稔だけでした。事故なのか、そうでないのか。猛の証言が、兄の運命を左右することになります。

ここが見どころ

香川照之の兄

地味で誠実だった兄が、法廷で見せる顔。この俳優のキャリアの中でも屈指の仕事です。

記憶の食い違い

同じ出来事の回想が、語る人によって変わります。真実を一つに決めない構造です。

終盤のバス

説明を足さずに終わる幕切れ。兄が何を思っていたかは、最後まで観客に委ねられます。

この映画について:吊り橋から女が落ちた。そばにいたのは兄だった。

兄弟の間にある嫉妬、優越感、罪悪感。それらが法廷という装置を通して、すべて言語化されずに露出します。脚本の構造が非常に良い。

西川美和は是枝裕和の助監督を務めた経歴を持ちます。人物を裁かない視線には共通するものがありますが、こちらのほうが冷たい。

難点は、後味が良くないこと。誰も救われないまま終わります。

この作品の良さ

  • 香川照之の演技
  • 記憶を一つに決めない構造
  • 終盤の余白

当サイトの評価

4.4/5.0

吊り橋から女が落ちた。そばにいたのは兄だった。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.6
映像美4.2
音楽4.0
演技4.9
余韻4.7

世間ではどう評価されているか

キネマ旬報
上位 2006年日本映画
受賞
各映画賞 監督・脚本・男優
IMDb
7.4 /10

国内の主要映画賞で高い評価を受け、西川美和監督の名を広く知らしめた作品です。香川照之は本作で複数の助演男優賞を受賞しています。

こんな人におすすめ

  • 兄弟の話が好きな人
  • 後味の悪い映画でも平気な人
  • 西川美和作品を追いたい人

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