ALWAYS 三丁目の夕日
点数は低めですが、当時の日本映画にとって重要な作品です。良い点と問題点を分けて書きます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・VFX
- 山崎貴
- 原作
- 西岸良平
- 出演
- 吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希
- 上映時間
- 133分
- 公開
- 2005年11月
あらすじ(ネタバレなし)
昭和33年の東京・夕日町三丁目。建設中の東京タワーを見上げる下町に、集団就職で青森から少女が上京してきます。配属先は町工場かと思いきや、小さな自動車修理店でした。
同じ町では、売れない小説家が飲み屋の女将に頼まれて、身寄りのない少年を預かることになります。二つの家族らしきものが、それぞれの形で結ばれていきます。
ここが見どころ
CGによる街の再現
東京タワー、都電、蒸気機関車。当時の日本映画としては画期的な規模のVFXで、以降の邦画の作り方を変えました。
小さな話の積み重ね
万年筆、指輪、氷。大きな事件ではなく、日常の小道具で泣かせる構成になっています。
この映画について:美化された昭和。その美化ごと味わう作品。
技術的な意義は大きい作品です。邦画でここまでVFXを使って時代を再現した例は、それまでほとんどありませんでした。
一方で、描かれる昭和は徹底して美化されています。貧しさは温かく、近所付き合いは善意だけで、公害も差別も出てこない。「良かった頃」という物語を提供する作品だと理解して観る必要があります。
点数を低めにしたのはそのためです。泣かせの手つきも直接的で、感動の設計が見えすぎます。ただ、その分かりやすさが多くの観客に届いたことも事実です。
この作品の良さ
- 当時の邦画としては画期的なVFX
- 小道具で泣かせる構成
- 誰にでも分かりやすい
当サイトの評価
美化された昭和。その美化ごと味わう作品。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.9 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 4.3 |
| 余韻 | 3.9 |
世間ではどう評価されているか
- 日本アカデミー賞
- 12冠 最優秀作品賞ほか
- 国内興行収入
- 32.3 億円
- IMDb
- 7.6 /10
第29回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を含む12部門を受賞しました。邦画におけるVFXの本格的な活用例として、以降の作品に大きな影響を与えています。
こんな人におすすめ
- 分かりやすい感動作を求めている人
- 昭和の風景に興味がある人
- 家族で観られる作品を探している人
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