夜明けのすべてALL THE LONG NIGHTS
夜明けのすべて
近年の邦画では、最も優しい部類の作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 三宅唱
- 原作
- 瀬尾まいこ
- 出演
- 松村北斗、上白石萌音、光石研、渋川清彦
- 上映時間
- 119分
- 公開
- 2024年2月
あらすじ(ネタバレなし)
藤沢美紗は、月経前症候群(PMS)によって、月に数日、感情を制御できなくなります。前の職場を辞め、小さな科学玩具メーカーに転職しました。
同じ職場に、山添孝俊がいます。彼はパニック障害を抱え、大手企業から異動してきました。やる気がなさそうに見えて、電車にも乗れません。
美紗が山添に八つ当たりしたことをきっかけに、二人は互いの事情を知ります。そこから、少しずつ関係が変わっていきます。
ここが見どころ
恋愛にしない
二人は最後まで恋愛関係になりません。「助け合う相手が恋人である必要はない」という前提が貫かれます。
16mmの映像
『ケイコ 目を澄ませて』に続き、フィルム撮影です。街の光の粒立ちが良い。
プラネタリウムの場面
終盤、職場で作る移動式プラネタリウム。題名の意味がここで示されます。
この映画について:PMSの女性とパニック障害の男性。恋愛はしない。
この映画には悪人が出てきません。職場の人々も、家族も、みな不完全なまま優しい。都合が良いと言えばそうですが、そういう作品があってもいい。
PMSもパニック障害も、治りません。治さないまま、どう働き、どう生きるかだけが描かれます。その姿勢が誠実です。
難点は、起伏が乏しいことと、119分がやや長いことです。
この作品の良さ
- 恋愛にしない関係の描き方
- 病を治さないまま描く姿勢
- 16mmの映像
当サイトの評価
4.4/5.0
PMSの女性とパニック障害の男性。恋愛はしない。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.4 |
| 映像美 | 4.6 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 4.7 |
世間ではどう評価されているか
- キネマ旬報
- 上位 2024年日本映画
- 原作
- 瀬尾まいこ 小説
- IMDb
- 7.1 /10
国内の映画賞で高く評価され、キネマ旬報ベスト・テンの上位に選ばれました。
原作は瀬尾まいこの同名小説です。
こんな人におすすめ
- 優しい作品を探している人
- 恋愛以外の関係を描いた話が好きな人
- 三宅唱作品を追いたい人
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