うなぎTHE EEL
邦画1997年ドラマ1990年代今村昌平

うなぎ

冒頭は強烈ですが、その後は静かです。落差に戸惑うかもしれません。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
今村昌平
原作
吉村昭
出演
役所広司、清水美砂、柄本明
上映時間
117分
公開
1997年5月

あらすじ(ネタバレなし)

会社員の山下拓郎は、妻の不倫を密告する手紙を受け取り、現場を目撃して妻を殺します。自首した彼は8年の刑期を終え、仮出所します。

身元引受人の寺に世話になりながら、彼は理髪店を開きます。人と話すことを避け、刑務所から連れてきたうなぎにだけ語りかける日々。そこへ、自殺未遂を助けた女性が働きに来ます。

ここが見どころ

うなぎという相手

彼が心を許すのは水槽のうなぎだけです。人間関係を断った男の状態を、一匹の魚で示すという設定です。

田舎の共同体

出所者への視線、噂、詮索。今村昌平監督らしい、人間の生々しさが全編にあります。

この映画について:妻を殺した男が、出所してうなぎを飼う。

冒頭の殺人は非常に強い場面ですが、その後は驚くほど淡々としています。理髪店の経営、川でのうなぎ漁、近所付き合い。

役所広司の芝居は抑制されていて、感情をほとんど出しません。それが少しずつ緩んでいく過程が本題です。

難点は、冒頭と本編の落差と、終盤の展開が唐突なことです。またカンヌのパルムドール受賞作としては地味だという評価もあります。

この作品の良さ

  • うなぎという設定の使い方
  • 役所広司の抑制された芝居
  • 田舎の共同体の描写

当サイトの評価

4.5/5.0

妻を殺した男が、出所してうなぎを飼う。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.5
映像美4.4
音楽4.2
演技4.8
余韻4.7

世間ではどう評価されているか

カンヌ
パルムドール 1997年
IMDb
7.1 /10
記録
2度目 今村昌平は2度目の受賞

1997年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。今村昌平監督は『楢山節考』に続き2度目の受賞で、これは当時ごく少数の監督しか達成していない記録でした。

こんな人におすすめ

  • 静かな作品が好きな人
  • 役所広司の芝居を観たい人
  • 地味な話に耐えられる人

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