トイ・ストーリー4(2019年・洋画)のイメージ
洋画2019年アニメ2010年代アメリカ

トイ・ストーリー4

蛇足だと言われがちですが、この作品が問うたことには意味があったと思います。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ジョシュ・クーリー
製作
ピクサー・アニメーション・スタジオ
声の出演
トム・ハンクス、ティム・アレン、アニー・ポッツ、トニー・ヘイル
製作国
アメリカ
公開
2019年
受賞
米アカデミー賞 長編アニメーション映画賞

あらすじ(ネタバレなし)

アンディからボニーに譲られたおもちゃたち。しかしウッディは、新しい持ち主に選ばれることが減っていました。クローゼットで待つ時間が増えています。

幼稚園の体験入園で不安になったボニーは、使い捨てのフォークにモールと目玉をつけた人形「フォーキー」を作ります。彼女にとって、それが一番の宝物になりました。

しかしフォーキー自身は「自分はゴミだ」と主張し、隙あらば捨てられようとします。彼を守るうち、ウッディは旅先の骨董屋で、かつての仲間ボー・ピープと再会することになります。

ここが見どころ

フォーキーという存在

ゴミから作られた人形が、自分の存在意義に悩む。おもちゃとは何かという問いを、最も極端な形で提示したキャラクターです。

ボー・ピープの再登場

持ち主を持たず、自分の意思で生きる存在として戻ってきます。シリーズがずっと前提にしてきた価値観への、真正面からの対抗軸です。

骨董屋という舞台

誰にも選ばれないまま棚に並ぶおもちゃたち。ギャビー・ギャビーという人形の願いが、この舞台の意味を担っています。

この映画について:完璧に終わったシリーズを、あえて続けた理由。

『トイ・ストーリー3』は、シリーズの完璧な終わり方でした。だから本作の企画には反発がありました。それでも作るからには、前提を疑うしかない。そして実際に、そうしています。

シリーズはずっと「持ち主に愛されることが幸福だ」という価値観で動いてきました。本作はそこに、「持ち主を持たない生き方もある」という選択肢をぶつけます。ボー・ピープの造形はそのための配置です。

結末については賛否が激しく分かれました。ウッディの選択を裏切りと感じる人は多い。私は、シリーズがここまで来た以上、この結論しかなかったと思っています。

映像面での完成度は極めて高く、とくに埃、雨、骨董屋の質感は写実の域に達しています。技術としては、シリーズで最も進んだ一本です。

この作品の良さ

  • シリーズの前提そのものを問い直した企画
  • フォーキーという極端な問いの提示
  • ボー・ピープという対抗軸の配置
  • 写実の域に達した質感表現

当サイトの評価

4.2/5.0

完璧に終わったシリーズを、あえて続けた理由。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.5
音楽4.2
演技4.2
余韻4.4

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
受賞 長編アニメーション映画賞
シリーズ
第4作
公開
2019

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

第92回アカデミー賞で長編アニメーション映画賞を受賞しました。

『3』で完結したと見られていたシリーズの続編であり、結末については賛否が分かれています。当サイトではシリーズ他作も収録しています。

こんな人におすすめ

  • シリーズを追ってきた人
  • 『3』の結末に満足していた人(そのうえで観る価値があります)
  • 価値観を問い直す作品が好きな人

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