

トイ・ストーリー4
蛇足だと言われがちですが、この作品が問うたことには意味があったと思います。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ジョシュ・クーリー
- 製作
- ピクサー・アニメーション・スタジオ
- 声の出演
- トム・ハンクス、ティム・アレン、アニー・ポッツ、トニー・ヘイル
- 製作国
- アメリカ
- 公開
- 2019年
- 受賞
- 米アカデミー賞 長編アニメーション映画賞
あらすじ(ネタバレなし)
アンディからボニーに譲られたおもちゃたち。しかしウッディは、新しい持ち主に選ばれることが減っていました。クローゼットで待つ時間が増えています。
幼稚園の体験入園で不安になったボニーは、使い捨てのフォークにモールと目玉をつけた人形「フォーキー」を作ります。彼女にとって、それが一番の宝物になりました。
しかしフォーキー自身は「自分はゴミだ」と主張し、隙あらば捨てられようとします。彼を守るうち、ウッディは旅先の骨董屋で、かつての仲間ボー・ピープと再会することになります。
ここが見どころ
フォーキーという存在
ゴミから作られた人形が、自分の存在意義に悩む。おもちゃとは何かという問いを、最も極端な形で提示したキャラクターです。
ボー・ピープの再登場
持ち主を持たず、自分の意思で生きる存在として戻ってきます。シリーズがずっと前提にしてきた価値観への、真正面からの対抗軸です。
骨董屋という舞台
誰にも選ばれないまま棚に並ぶおもちゃたち。ギャビー・ギャビーという人形の願いが、この舞台の意味を担っています。
この映画について:完璧に終わったシリーズを、あえて続けた理由。
『トイ・ストーリー3』は、シリーズの完璧な終わり方でした。だから本作の企画には反発がありました。それでも作るからには、前提を疑うしかない。そして実際に、そうしています。
シリーズはずっと「持ち主に愛されることが幸福だ」という価値観で動いてきました。本作はそこに、「持ち主を持たない生き方もある」という選択肢をぶつけます。ボー・ピープの造形はそのための配置です。
結末については賛否が激しく分かれました。ウッディの選択を裏切りと感じる人は多い。私は、シリーズがここまで来た以上、この結論しかなかったと思っています。
映像面での完成度は極めて高く、とくに埃、雨、骨董屋の質感は写実の域に達しています。技術としては、シリーズで最も進んだ一本です。
この作品の良さ
- シリーズの前提そのものを問い直した企画
- フォーキーという極端な問いの提示
- ボー・ピープという対抗軸の配置
- 写実の域に達した質感表現
当サイトの評価
完璧に終わったシリーズを、あえて続けた理由。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 4.2 |
| 余韻 | 4.4 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 受賞 長編アニメーション映画賞
- シリーズ
- 第4作
- 公開
- 2019 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
第92回アカデミー賞で長編アニメーション映画賞を受賞しました。
『3』で完結したと見られていたシリーズの続編であり、結末については賛否が分かれています。当サイトではシリーズ他作も収録しています。
こんな人におすすめ
- シリーズを追ってきた人
- 『3』の結末に満足していた人(そのうえで観る価値があります)
- 価値観を問い直す作品が好きな人
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