

トイ・ストーリー2
当初はビデオ用の短編として企画されていた作品です。それがこうなりました。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ジョン・ラセター
- 製作
- ピクサー・アニメーション・スタジオ
- 音楽
- ランディ・ニューマン
- 製作国
- アメリカ
- 公開
- 1999年
- 備考
- 当初はビデオ用作品として企画された
あらすじ(ネタバレなし)
ウッディは、腕がほつれたことでカウボーイキャンプに連れて行ってもらえませんでした。落ち込む彼は、庭のガレージセールで売られそうになった仲間を助けに出ます。
そこを、おもちゃ収集家のアルに目撃されます。ウッディは盗まれ、アルの部屋へ連れ去られました。彼は、かつての人気番組の主人公人形であり、コレクションの最後の一体だったのです。
そこで出会ったのが、カウガールのジェシーと、馬のブルズアイ、そして採掘者のプロスペクター。彼らと博物館へ行けば永遠に大切にされる——ウッディは、アンディのもとへ帰るかどうかで揺れ始めます。
ここが見どころ
ジェシーの回想
「When She Loved Me」に乗せて、かつての持ち主に捨てられた過去が語られます。この2分半が、シリーズ全体の主題を決めました。愛されることには終わりがある、という残酷さです。
「永遠に残るか、愛されて壊れるか」
博物館で保存されるか、子どもに遊ばれてすり減るか。おもちゃにとっての幸福とは何かを、選択として提示したのが本作の骨格です。
冒頭のゲーム世界
バズのビデオゲーム風の場面から始まる導入。当時のCG技術の見せ場でありながら、後の展開への伏線にもなっています。
この映画について:おもちゃにとって、持ち主が大きくなるとはどういうことか。
続編が1作目を超える例は稀ですが、本作はその一つとされます。理由は明確で、1作目が「おもちゃ同士の関係」を描いたのに対し、本作は「持ち主との関係の終わり」を描いたからです。主題が一段深くなっている。
ジェシーの回想は、子ども向け作品の中で最も残酷な数分間の一つでしょう。捨てられる側の視点を、逃げずに描いている。この場面があるから、シリーズの残り3作すべてが成立します。
娯楽としてのテンポも良く、脱出劇としての構成に無駄がありません。92分という尺も適切です。
制作の裏側では、データの消失事故や全面的な作り直しなど、危機が続いたことが知られています。それでこの完成度なのは驚きです。
この作品の良さ
- ジェシーの回想が定めたシリーズの主題
- 「保存」と「愛されて壊れる」の対立
- 脱出劇としての構成の無駄のなさ
- 1作目から一段深まった主題設定
当サイトの評価
おもちゃにとって、持ち主が大きくなるとはどういうことか。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.6 |
| 映像美 | 4.3 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 歌曲賞 ノミネート
- シリーズ
- 第2作
- 公開
- 1999 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
第72回アカデミー賞で歌曲賞(「When She Loved Me」)にノミネートされました。
当初はビデオ用の作品として企画されましたが、劇場公開作へ格上げされ、続編が1作目を超えた例として語られます。当サイトでは『トイ・ストーリー』『3』『4』『5』も収録しています。
こんな人におすすめ
- 1作目『トイ・ストーリー』を観た人
- シリーズを順番に観たい人
- 続編の作り方に興味がある人
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