レミーのおいしいレストランRATATOUILLE
洋画2007年アニメ2000年代ピクサー

レミーのおいしいレストラン

子ども向けの見た目で、内容は創作論です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
ブラッド・バード
音楽
マイケル・ジアッキーノ
声の出演
パットン・オズワルト、ルー・ロマーノ、ピーター・オトゥール
製作国
アメリカ
上映時間
111分
公開
2007年7月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

フランスの田舎に住むネズミのレミーは、仲間と違って腐ったものを食べたくありません。人間の料理番組を盗み見て、味と香りに夢中になっています。

洪水で群れとはぐれた彼が流れ着いたのは、パリの名店グストーの厨房の真上でした。

そこで働く新入りの青年リングイニは、料理がまるでできません。レミーは彼の帽子の中に隠れ、髪を引っ張って手足を操ることで、二人で一人前の料理人になっていきます。

ここが見どころ

味を色で見せる

レミーが食材を口にした瞬間、画面に色と線が走る。味覚という映像化しにくいものを、抽象表現で解決しています。

厨房の描写

実際の一流レストランを取材した動線と手つき。料理映画としての精度が高い。

批評家イーゴの独白

終盤、辛口の評論家が書く文章。「新しい才能を認めるのは、批評家にとって危険を伴う」という趣旨の一節は、創作と批評に関わる人には刺さります。

この映画について:ネズミが厨房に立つ。いちばん不潔な設定で、いちばん美しい料理を。

「誰でも料理はできる」という作中のスローガンを、映画は最後に修正します。誰でもなれるわけではないが、才能はどこから出てくるか分からないという言い方に落とす。この慎重さが良い。

ネズミが食べ物を扱うという設定は本来なら生理的に厳しいはずですが、清潔さの描写を徹底することで乗り越えています。設計の勝利です。

難点は、リングイニ側の恋愛が定型的なことです。

この作品の良さ

  • 味覚の映像化
  • 批評をめぐる終盤の独白
  • 厨房描写の精度

当サイトの評価

4.4/5.0

ネズミが厨房に立つ。いちばん不潔な設定で、いちばん美しい料理を。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.5
映像美4.6
音楽4.5
演技4.2
余韻4.4

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
長編アニメ映画賞 2008年
IMDb
8.1 /10
取材
パリの名店 厨房を取材

第80回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞しました。

制作にあたり、パリの著名レストランでの取材が行われています。料理の手順や厨房の階層構造は実際の現場に基づいています。

こんな人におすすめ

  • 料理が好きな人
  • 創作について考えたい人
  • ピクサー作品を順に観たい人

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