東京流れ者TOKYO DRIFTER
邦画1966年アクション1960年代鈴木清順

東京流れ者

物語は破綻しています。それでも観る価値があるのは、映像の異常さのためです。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
鈴木清順
出演
渡哲也、松原智恵子、二谷英明
上映時間
83分
公開
1966年4月

あらすじ(ネタバレなし)

解散した組の元幹部・哲也は、堅気になった親分に従って足を洗おうとします。しかし対立する組が、彼を執拗に狙います。

親分を守るため、哲也は東京を離れて各地を流れていきます。しかしその親分自身が、彼を裏切ろうとしていました。

ここが見どころ

白いセット

終盤の決闘は、真っ白な何もない空間で行われます。現実の描写を完全に放棄するという選択です。

原色の照明

赤、黄、青が場面ごとに切り替わります。説明はなく、色だけが変わる。

この映画について:話は投げ捨てて、色と構図だけで作る。

物語は追わないほうがいいです。展開に整合性はなく、人物の動機も薄い。

その代わり、画面の異常さは他に例がありません。この作品を含む鈴木清順監督の実験は、後に会社との対立を招き、解雇されることになります。

難点は、当然ながら物語の破綻です。83分と短いのが救いですが、筋を求める人には勧められません。

この作品の良さ

  • 白いセットと原色の照明
  • 様式への振り切り方
  • 83分と短い

当サイトの評価

4.4/5.0

話は投げ捨てて、色と構図だけで作る。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.9
映像美5.0
音楽4.6
演技4.3
余韻4.4

世間ではどう評価されているか

IMDb
7.2 /10
評価
カルト的 海外での人気が高い
経緯
監督解雇 実験的作風が会社と対立

鈴木清順監督は実験的な作風を理由に映画会社を解雇され、裁判に発展しました。海外での評価が高く、タランティーノをはじめ影響を公言する監督が多くいます。

こんな人におすすめ

  • 映像の実験が好きな人
  • 物語の破綻を気にしない人
  • 1960年代の邦画を掘りたい人

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