仁義なき戦いBATTLES WITHOUT HONOR
邦画1973年犯罪1970年代深作欣二

仁義なき戦い

人物が多く、初見では混乱します。それでも勢いで最後まで持っていかれます。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
深作欣二
原作
飯干晃一
脚本
笠原和夫
出演
菅原文太、松方弘樹、金子信雄、梅宮辰夫
上映時間
99分
公開
1973年1月

あらすじ(ネタバレなし)

終戦直後の広島・呉。復員兵の広能昌三は、闇市での騒動をきっかけに刑務所へ入り、そこで山守組の兄弟分となります。

組は勢力を広げますが、組長の山守は保身しか考えていません。仲間が次々と裏切られ、殺されていくなか、広能は義理と現実のあいだで身動きが取れなくなっていきます。

ここが見どころ

手持ちカメラと斜めの構図

画面が常に揺れ、傾いています。それまでのやくざ映画の様式美を意図的に壊した撮り方です。

ナレーションと字幕

死んだ人物の名前と日付が字幕で出ます。記録映画のような処理が、抗争を実際の出来事として提示します。

この映画について:義理も人情もない。裏切りだけが続く。

それまでのやくざ映画は、義理と人情の様式美でした。この作品はそれを全部壊し、裏切りと保身だけを描きます。

菅原文太の広能は英雄ではなく、ただ巻き込まれ続ける男です。組長の山守は徹底して卑小で、ここが作品の核です。

難点は、人物と組織が多く、初見では誰が誰か分からないことです。また99分に情報を詰め込みすぎている。シリーズ全5作を通して観る前提の作りでもあります。

この作品の良さ

  • やくざ映画の様式を壊した撮影
  • 記録映画のような字幕処理
  • 卑小な組長という造形

当サイトの評価

4.7/5.0

義理も人情もない。裏切りだけが続く。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.7
映像美4.8
音楽4.6
演技4.9
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

キネマ旬報
上位 1973年 日本映画ベスト・テン
IMDb
7.8 /10
シリーズ
全5作 同年から翌年にかけて公開

実際の抗争事件の手記を原作としています。大ヒットして同年から翌年にかけて続編4作が作られ、日本の犯罪映画の流れを決定的に変えました。

こんな人におすすめ

  • やくざ映画の代表作を押さえたい人
  • 勢いのある作品が好きな人
  • 1970年代の邦画に興味がある人

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