上意討ちSAMURAI REBELLION
上意討ち 拝領妻始末
『切腹』が好きな人には、確実に届く一本です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 小林正樹
- 脚本
- 橋本忍
- 音楽
- 武満徹
- 出演
- 三船敏郎、加藤剛、司葉子、仲代達矢
- 上映時間
- 128分
- 公開
- 1967年5月
あらすじ(ネタバレなし)
会津藩。剣の腕は立つが、家では妻に頭が上がらない笹原伊三郎。ある日、藩から命令が下ります。藩主の側室だったいちを、息子の与五郎の嫁として引き取れというのです。
側室が藩主の不興を買って下げ渡されるという、屈辱的な話でした。しかし断ることはできません。
ところが与五郎といちは、互いを深く思い合うようになります。子も生まれ、家は穏やかになります。そこへ、いちを城に戻せという命令が届きます。
ここが見どころ
前半の家庭劇
1時間以上、家の中の話が続きます。この積み重ねがあるから、後半の抵抗に重みが出ます。
武満徹の音楽
琵琶と尺八を使った音。緊張の場面でも旋律を与えず、音の断片だけを置きます。
終盤の対決
三船敏郎と仲代達矢。『用心棒』とは正反対の、静かで長い立ち合いです。
この映画について:藩の命令で嫁いできた女を、今度は返せと言われる。
小林正樹の時代劇に一貫しているのは、「組織の命令に、個人がどこまで従うべきか」という問いです。この作品ではそれが家族の話として書かれます。
三船敏郎の役柄としては珍しく、家では気の弱い夫として登場します。その落差が終盤で効きます。
難点は128分の長さと、前半のテンポが遅いことです。
この作品の良さ
- 前半の家庭劇の積み重ね
- 武満徹の音楽
- 終盤の対決
当サイトの評価
4.4/5.0
藩の命令で嫁いできた女を、今度は返せと言われる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.6 |
| 映像美 | 4.7 |
| 音楽 | 4.3 |
| 演技 | 4.9 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- ヴェネツィア
- 国際批評家連盟賞 1967年
- IMDb
- 8.0 /10
- 音楽
- 武満徹
1967年のヴェネツィア国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞しました。
『切腹』(1962年)と並ぶ、小林正樹の時代劇の代表作とされています。
こんな人におすすめ
- 『切腹』が好きだった人
- 静かな時代劇を観たい人
- 三船敏郎の別の顔を見たい人
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