赤ひげRED BEARD
赤ひげ
長い作品ですが、挿話がそれぞれ完結しているので追いやすいはずです。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 黒澤明
- 原作
- 山本周五郎
- 出演
- 三船敏郎、加山雄三、香川京子、二木てるみ
- 上映時間
- 185分
- 公開
- 1965年4月
あらすじ(ネタバレなし)
江戸時代の小石川養生所。長崎で蘭方を学んだ若い医師・保本登は、幕府の御目見医になるつもりでいたのに、この貧民のための診療所へ配属されます。
所長の新出去定、通称「赤ひげ」は、無愛想で強引な男でした。反発する保本は、患者たちの人生に触れるうちに、少しずつ変わっていきます。
ここが見どころ
挿話の連なり
患者一人ひとりの物語が、独立した短編のように語られます。185分が退屈しないのはこの構成のためです。
井戸の場面
重篤な少女の名を、井戸に向かって呼び続ける。民間の風習をそのまま撮った数分が強く残ります。
この映画について:貧しい者しか来ない診療所で、若い医者が変わっていく。
医療の話であると同時に、貧困は医学では治せないという話です。赤ひげは何度もそう言います。
185分ですが、挿話ごとに区切られているので追いやすい。三船敏郎の重い芝居と、加山雄三の変化の対比も分かりやすい。
難点は、やはり長さです。また説教的に感じる場面もあります。黒澤明が完璧主義を通した最後の大作で、これ以降は制作環境が厳しくなりました。
この作品の良さ
- 挿話の連なりによる構成
- 貧困と医療の関係という主題
- 三船敏郎の重い芝居
当サイトの評価
4.7/5.0
貧しい者しか来ない診療所で、若い医者が変わっていく。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.8 |
| 映像美 | 4.7 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 5.0 |
| 余韻 | 4.8 |
世間ではどう評価されているか
- ヴェネツィア
- 男優賞 三船敏郎
- キネマ旬報
- 1位 1965年
- IMDb
- 8.2 /10
ヴェネツィア国際映画祭で三船敏郎が男優賞を受賞。黒澤明と三船敏郎が組んだ最後の作品であり、初期黒澤作品の集大成とされています。
こんな人におすすめ
- 長い作品に時間を使える人
- 医療や福祉の話に関心がある人
- 黒澤作品を追いたい人
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