
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
コインランドリーを営む移民女性が、並行世界の自分の能力を借りて戦う。悪ふざけの密度と、母娘の話の真面目さが同居する。

皮肉が効いていて、最後まで飽きさせません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
孤島に建つ高級レストラン「ホーソン」。一人あたり相当な額を払い、限られた客だけが招かれます。
この夜の客は、料理評論家、投資家、落ち目の俳優、そして料理に心酔する青年とその連れの女性でした。
シェフのスローヴィクが登場し、コースが始まります。しかし一皿ごとに、店の意図が少しずつ露わになっていきます。
章立てが料理の皿と一致しています。一皿ごとに状況が悪化するという進行が、そのまま緊張の設計になっています。
静かで、丁寧で、一切揺るがない。手を叩く音だけで場を制圧するという演出が効いています。
批評家、富裕層、そして作り手自身。消費する側とされる側の双方を皮肉っています。
高級料理という題材を使って、作り手と消費者の関係を刺した作品です。批評家も客も、そしてシェフも例外なく戯画化されます。
構成が明快で、コースが進むごとに状況が悪くなるという単純な設計が最後まで機能します。説明が少なくても迷いません。
アニヤ・テイラー=ジョイ演じる人物だけが、この場に「属していない」存在として置かれます。彼女の視点があることで、観客の居場所が確保されています。
終盤の展開は突飛で、細かく考えると成立しない部分もあります。寓話として受け取るのが正しい作品でしょう。
孤島の高級レストランで、コース料理が始まる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.1 |
| 映像美 | 4.2 |
| 音楽 | 4.0 |
| 演技 | 4.3 |
| 余韻 | 3.9 |
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
孤島の高級レストランを舞台にしたブラックコメディです。
批評家・富裕層・作り手のすべてを戯画化した構成が評価されました。
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