鈴木家の嘘(2018年・邦画)のイメージ

鈴木家の嘘

3.8/5当サイトの評価(5点満点)

笑ってしまう場面が多いのに、扱っているのは自死です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
野尻克己
出演
岸部一徳、原日出子、木竜麻生、加瀬亮
製作国
日本
公開
2018年
ジャンル
ドラマ/家族
上映時間
133分

あらすじ(ネタバレなし)

引きこもっていた長男の浩一が、自ら命を絶ちます。第一発見者となった母の悠子は、ショックでその記憶を失いました。

目覚めた母は、息子はアルゼンチンへ行ったと思い込んでいます。医師の助言もあり、家族はその嘘に合わせることにしました。

父も妹も、偽の手紙を書き、話を合わせ続けます。しかし嘘は日ごとに大きくなり、家族はそれぞれ限界に近づいていきます。

ここが見どころ

嘘という設定

母を守るための嘘が、家族自身を追い詰めます。優しさが暴力になるという構造です。

笑いの混ぜ方

偽の手紙を作る場面など、可笑しい瞬間が多くあります。その可笑しさが、後で痛みに変わります。

岸部一徳

何もできない父を演じます。沈黙の時間が長く、それが役として成立しています。

この映画について:息子の自死を、母だけが知らないまま。

自死を扱った作品ですが、深刻一辺倒ではありません。嘘をつき続ける家族の右往左往が、しばしば可笑しい。

その笑いが効いています。可笑しいと思った直後に、なぜ嘘をついているのかを思い出す。この落差が繰り返されます。

父を演じる岸部一徳が良い。妻にも娘にも何も言えないまま、ただそこにいるという人物です。

133分は長く、中盤にやや停滞があります。ただ、終盤の母の場面がすべてを回収します。

この作品の良さ

  • 優しさが暴力になる構造
  • 笑いと痛みの落差
  • 岸部一徳の沈黙の演技
  • 終盤の母の場面

当サイトの評価

3.8/5.0

息子の自死を、母だけが知らないまま。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.9
映像美3.7
音楽3.6
演技4.2
余韻4.0

世間ではどう評価されているか

上映時間
133
監督・脚本
野尻克己
公開
2018

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

自死とその後の家族を描いた作品です。

自死を扱っており、鑑賞には留意が必要です。中盤に停滞があるという指摘もあります。

こんな人におすすめ

  • 家族を扱った作品が好きな人
  • 重い題材に笑いが混ざるのを許せる人
  • 静かなドラマを求めている人

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