

ハドソン川の奇跡
英雄譚だと思って観ると、まったく違う話が始まります。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- クリント・イーストウッド
- 出演
- トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラ・リニー
- 上映時間
- 96分
- 製作国
- アメリカ
- 日本公開
- 2016年
- 題材
- 2009年のUSエアウェイズ1549便
あらすじ(ネタバレなし)
2009年1月、ニューヨーク。離陸直後の旅客機が鳥の群れに衝突し、両方のエンジンを失います。
機長のサレンバーガーは、空港へ引き返すことを断念し、ハドソン川への着水を選びました。乗客乗員155人は全員助かります。
世間は彼を英雄と呼びました。しかし事故調査委員会は、空港へ戻れたのではないかと疑い始めます。彼の判断は本当に正しかったのか。
ここが見どころ
事故後から始める構成
着水そのものは冒頭に描かれません。調査の場面から始まり、事故の再現は回想として挟まれます。この順番が本作の要です。
96分という短さ
余計な人間ドラマがほとんどありません。問題は一つだけ、判断は正しかったのか。それに絞られています。
シミュレーションの場面
終盤の公聴会が山場です。数字と条件を一つ変えるだけで結論が変わるという攻防が、静かに緊張を生みます。
この映画について:全員助かった。それでも機長は疑われる。
実話の映画化ですが、感動的な救出劇として作られていません。全員助かったことは冒頭で分かります。
描かれるのは、そのあとです。結果が良くても、判断が正しかったとは限らないという論理で追及される。この角度が優れています。
イーストウッドの演出は淡々としており、音楽もほとんど使いません。96分に収めた判断も含めて、無駄がない。
ただ、調査委員会の描き方は一方的だという指摘があります。実際の調査官からは、映画のような敵対的な姿勢ではなかったと反論が出ました。脚色が入っている点は踏まえるべきです。
この作品の良さ
- 事故後から始める構成
- 96分に絞った密度
- 終盤の公聴会の攻防
- 感動に流れないイーストウッドの演出
当サイトの評価
全員助かった。それでも機長は疑われる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 4.0 |
| 音楽 | 3.8 |
| 演技 | 4.3 |
| 余韻 | 4.0 |
世間ではどう評価されているか
- 上映時間
- 96 分
- 題材
- 2009 年の実際の事故
- 日本公開
- 2016 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
2009年にニューヨークで起きたハドソン川への不時着水を題材にした作品です。
事故調査委員会の描き方については、実際の調査官から脚色だという指摘が出ています。
こんな人におすすめ
- 実話ベースの作品が好きな人
- 短い上映時間の作品を探している人
- イーストウッドの近年作を追っている人
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