すばらしき世界UNDER THE OPEN SKY
邦画2021年ドラマ2020年代西川美和

すばらしき世界

感動的な更生物語ではありません。そこが誠実です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
西川美和
原作
佐木隆三
出演
役所広司、仲野太賀、六角精児、梶芽衣子
上映時間
126分
公開
2021年2月

あらすじ(ネタバレなし)

殺人罪で13年服役した三上正夫が、旭川刑務所を出ます。身元引受人は、彼を長年支えてきた弁護士夫婦だけです。

彼は生き別れた母を探そうとします。テレビ局のディレクターがその企画に食いつき、若いライター津乃田が同行することになります。

職を探し、身分証を作り、生活保護を受ける。しかし短気な性格は変わらず、彼は何度も揉め事を起こします。

ここが見どころ

役所広司の演技

暴力性と純真さが同じ人物に同居しています。この俳優のキャリアでも屈指の仕事です。

コスモスの場面

職場の庭で、風に揺れる花を見る一連。この数分のためにこの映画があります。

手続きの描写

住民票、運転免許、生活保護。社会に戻るとはどういう作業かが、具体的に示されます。

この映画について:13年の服役を終えた男が、社会に戻ろうとする。

この映画は、「更生した人が報われる」という物語を用意しません。社会の側が変わらないことも、はっきり描かれます。

西川美和はドキュメンタリーの手法を取り入れ、実際の福祉現場の取材を重ねています。

難点は126分の長さと、後半の展開が予想できてしまうことです。それでも終盤の効き方は強い。

この作品の良さ

  • 役所広司の演技
  • 手続きの具体的な描写
  • 更生を美談にしない姿勢

当サイトの評価

4.4/5.0

13年の服役を終えた男が、社会に戻ろうとする。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美4.3
音楽4.2
演技4.9
余韻4.7

世間ではどう評価されているか

キネマ旬報
上位 2021年日本映画
受賞
各映画賞 主演男優賞ほか
IMDb
7.4 /10

国内の主要映画賞を多数受賞し、役所広司は複数の主演男優賞に選ばれました。

原作は佐木隆三の小説『身分帳』です。

こんな人におすすめ

  • 社会復帰の問題に関心がある人
  • 役所広司の演技を観たい人
  • 西川美和作品を追いたい人

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