スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年・洋画)のイメージ
洋画2015年SF2010年代アメリカ

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

公開当時の熱狂と、いま振り返ったときの評価がかなり違う作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
J・J・エイブラムス
出演
デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、アダム・ドライバー、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー
音楽
ジョン・ウィリアムズ
製作国
アメリカ
公開
2015年
シリーズ
続三部作の第1作

あらすじ(ネタバレなし)

帝国の崩壊から約30年。その残党から生まれた組織ファースト・オーダーが、銀河に勢力を広げていました。姿を消したルーク・スカイウォーカーの行方が、双方にとっての焦点になっています。

砂の惑星ジャクーで廃品回収をして暮らす少女レイは、ドロイドBB-8を拾います。その中には、ルークの居場所を示す地図の断片が収められていました。

脱走した元ストームトルーパーのフィンと合流したレイは、追われる身となります。逃げ込んだ船は、かつてミレニアム・ファルコンと呼ばれた機体でした。

ここが見どころ

レイとフィンの導入

新しい主人公二人の紹介が手際よく、それぞれの動機がすぐに分かります。デイジー・リドリーの身体的な芝居が良く、砂漠での生活感が説得力を持っています。

実物の美術

前三部作(エピソード1〜3)のCG偏重から一転、実物のセットとパペットが多用されています。触れる質感の回復が、旧作ファンに最も歓迎された点でした。

カイロ・レンという敵

威厳のある悪役ではなく、感情の制御ができない若者として描かれます。アダム・ドライバーの造形は、シリーズの敵役としては新しい試みでした。

この映画について:10年ぶりの復活を、1作目のなぞりで果たす。

この映画の評価は、『エピソード4/新たなる希望』との構造的な類似をどう受け取るかで決まります。砂漠の惑星、ドロイドに託された情報、惑星規模の兵器、師の死。ほとんど同じ順序で並んでいます。

10年ぶりにシリーズを再起動するにあたり、まず安心させるという選択は理解できます。実際、公開当時の受け止めは非常に良かった。ただ、続三部作全体を見終えた後だと、この安全策が後の作品の身動きを縛ったようにも見えます。

J・J・エイブラムスの演出は手際が良く、テンポも軽快です。人物を魅力的に見せることに関しては、シリーズでも屈指だと思います。

一方で、世界の状況説明はかなり雑です。なぜ帝国の残党がこれほどの戦力を持つのか、共和国はどうなったのか。説明されないまま話が進むため、設定を気にする人には引っかかります。

この作品の良さ

  • 新しい主人公二人の導入の手際
  • 実物のセットとパペットによる質感の回復
  • カイロ・レンという新しい型の敵役
  • シリーズを再起動させた実務的な達成

当サイトの評価

4.1/5.0

10年ぶりの復活を、1作目のなぞりで果たす。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.8
映像美4.6
音楽4.8
演技4.2
余韻4.0

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
5 部門ノミネート
シリーズ
続三部作 の第1作
公開
2015

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

ディズニーによる買収後、最初に製作されたスター・ウォーズ作品です。アカデミー賞では5部門にノミネートされました。

『エピソード4』と構造が似ていることについては、公開当時から議論があります。当サイトでは『エピソード4』『5』『6』も収録しています。

こんな人におすすめ

  • 旧三部作を観た人
  • シリーズに久しぶりに戻りたい人
  • 既視感を許容できる人

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