

ジュラシック・ワールド
1作目には遠く及びませんが、続編としての着眼は悪くありません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- コリン・トレヴォロウ
- 出演
- クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ヴィンセント・ドノフリオ、イルファーン・カーン
- 製作総指揮
- スティーヴン・スピルバーグ
- 製作国
- アメリカ
- 公開
- 2015年
- 位置づけ
- 『ジュラシック・パーク』の22年後
あらすじ(ネタバレなし)
イスラ・ヌブラル島に、ついにテーマパーク「ジュラシック・ワールド」が開園しました。年間数百万人が訪れる一大施設です。
しかし開園から時間が経ち、客足は鈍り始めていました。恐竜そのものが珍しくなくなったのです。運営側は集客のため、遺伝子を組み替えた新種インドミナス・レックスを作り出します。
その新種が、想定を超える知能を見せます。脱走したインドミナスは、園内の恐竜を無差別に殺し始め、2万人の来園者が島に取り残されることになります。
ここが見どころ
企画への自己言及
「客は恐竜に飽きたから、もっと大きくて歯の多いものを求める」という劇中の台詞。続編を作る側の論理そのものを、作中で言わせているのが本作の面白い点です。
開園したパーク
1作目では完成しなかった施設が、実際に稼働している。そこを見せるだけで22年ぶんの感慨があるという、シリーズものの強みが出ています。
ラプトルの扱い
調教された猛禽のように描かれ、賛否があります。1作目の純粋な脅威としての存在からは離れました。
この映画について:22年後、テーマパークはついに開園していた。
1作目『ジュラシック・パーク』は、恐竜が初めて画面に現れた瞬間の衝撃が本体でした。それは二度と再現できません。本作はその不可能性を承知したうえで、「もう驚かない観客」を作中の設定に組み込んだ。この着眼は評価できます。
ただ、そこから先が凡庸です。新種の脱走、追跡、大量の犠牲。展開は既視感が強く、人物描写も浅い。特に子ども二人の造形が薄く、1作目の兄妹と比べると印象に残りません。
映像は当然ながら格段に進化しています。一方で、CGに頼りきったぶん、1作目のアニマトロニクスが持っていた物質感は失われました。ここは技術の進歩が必ずしも良い方向に働いていない例です。
娯楽としては十分に機能します。ただ、1作目を最近観てから続けて観ると、差がはっきり出てしまいます。
この作品の良さ
- 「飽きた客」を設定に組み込んだ自己言及
- 開園したパークを見せる感慨
- テンポの良い娯楽作としての機能
- 映像技術の進化
当サイトの評価
22年後、テーマパークはついに開園していた。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.5 |
| 映像美 | 4.3 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 3.8 |
| 余韻 | 3.6 |
世間ではどう評価されているか
- 位置づけ
- 22 年後の続編
- 公開
- 2015 年
- 備考
- 以後シリーズ化
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
1993年の『ジュラシック・パーク』から22年後を描く正統な続編です。公開時には世界的な大ヒットとなりました。
「観客が恐竜に飽きた」という設定を作中に持ち込んだ構成が、続編としての自己言及として言及されることがあります。当サイトでは『ジュラシック・パーク』も収録しています。
こんな人におすすめ
- 『ジュラシック・パーク』を観た人
- 娯楽大作を気楽に観たい人
- 1作目との違いを確かめたい人
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